あらすじ
閉じこもっていた薄暗い勉強部屋の、僅かに開けられていた隙間から見えた過ぎ去りし夏の日……。人間の心のなかに潜む、美しい思い出と暗い闇がハーモニーを奏でる表題作「2センチの隙間」。雨不足を解消する謎の男の活躍「雨男の唄」。少年と犬のファンタジックな大冒険「カラスの大王物語」。誰もが懐かしいと感じる不思議な世界。親子でも楽しめる心あたたまる3篇の物語。ミクシィグループ創業者・笠原健治氏が巻末に「発刊によせて」を寄稿。
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Posted by ブクログ
どことなく星新一を思わせるような、SF(すこしふしぎ)な世界観の短編集。
『雨男の唄』『カラスの大王物語』『2センチの隙間』いずれも暖かい文章で、夢と現実の境のような物語が紡がれています。
これは子供の頃に出会いたかったなあと、そう思わせてくれる良い一冊でした。