あらすじ
横浜DeNAベイスターズ監督、アレックス・ラミレスが初めて明かす、人材育成&組織論。
ラミレス思考で、チームは劇的に強くなる!
外国人選手として初の2000本安打を達成し、名球会入りも果たしたA・ラミレス。
現役時には、首位打者1回、本塁打王2回、打点王4回、最多安打3回など、数多のタイトルを獲得。
また、指揮官としても、横浜DeNAベイスターズの監督に就任した2016年シーズン、前年最下位だったチームをいきなりAクラスへ導くと、2017年シーズンには、セ・リーグCSを制覇、日本シリーズに進出するなど、“名将”と呼ぶにふさわしい活躍を見せている。
そんなラミレスが、監督就任後に初めて明かす、人材育成と組織論。
個々の能力の伸ばし方やリーダーのあり方、機能するチームのつくり方など、勝利へのプロセスを綴った、ファン待望の一冊。
なぜ、ベイスターズは2年連続Aクラスになれたのか?
なぜ、桑原、倉本のレギュラー固定にこだわったのか?
なぜ、8番にピッチャーを置くのか?
なぜ、試合中、ノートをとり続けるのか?
なぜ、先発に完投を求めないのか?
すべての疑問が氷解する、目からウロコの野球理論。
ラミレスの真価はパフォーマンスにあらず。
あなたは、真の“知将”を知ることになる――
プロ野球ファンのみならず、部下を持つビジネスリーダーも必読の書!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
データを重視した采配を振るうラミレス監督の野球観が書かれた一冊。この本を読むと一見奇抜に見えるラミレス監督の「8番にピッチャーを起用」する理由などがわかる。
個人的に非常に印象的だったのは、ラミレス監督のヤクルト時代のエピソードから学べた「謙虚になることと他文化を受け入れる大切さ」だ。
メジャーリーガーだったラミレスは、「3割、30本、100打点」は達成できるだろうとかんがえていたが、日本とアメリカの配球の違いに苦しみ思ったような成績を残すことができなかった。そんなときプロ野球選手にすらなっていない通訳から、「日本の文化を学んでみたら」と言われたときに、ラミレス選手は元メジャーリーガーのプライドから憤慨したが、後に通訳のアドバイスを受け入れ日本文化を学んだことにより配球のもとになる考え方がわかり打てるようになったという。