あらすじ
「スッピンとスッポンポンの妻が怖い」「分け前を妻子が決める退職金」「何食べる? 聞くだけ聞いていつものおかず」――中高年のスーパーアイドルとして絶「口」調の毒舌漫談で大人気の綾小路きみまろ。潜伏期間30年からブレイクした直後に出版の『有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房』以来、PHP研究所から刊行された本の累計は単行本と文庫を併せて200万部に達している。本書は、そんな著者による6冊目の文庫本。おもに2007年から2008年のネタを中心に、思わず笑ってしまう話題が満載されている。「奥さまも偽装していませんか?」「中高年はかならず元を取ろうとします」など、何気ないフレーズについ口元がニッコリ。冴えわたる歯切れのいい「きみまろ節」を愉しみながら、しばし心の疲れを忘れて寛ぎませんか?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
中高年の持つ人生の悲哀を毒舌漫談で笑い飛ばす、暇つぶしにはもってこいの本。
庶民の暮らしぶりをネタにしているので、その当時の話題も書かれていて「あの年か!」となります。
これは2008年2月発行です。
スポーツでは、ハンカチ王子にハニカミ王子、内藤大助vs亀田大毅。
政治では、安倍総理の突然の辞任、そのまんま東の宮崎県知事就任。
経済では、厚さ3センチの薄型テレビが出るとか、消費期限・賞味期限とは何かとか。
社会では、温暖化、イジメに少子化に老々介護など(今と変わらない)。
某厚労大臣の「女は子どもを産む機械」発言などは、さっそくネタの前振りに利用しています。
「女性を敵に回すような悪口は言えません。」と言いながら奥様方をいじり倒します。
きみまろさんがいう「奥様方(=中高年)」は、五十二歳以上の女性のことのようです。
五十二は「ご自由に」と言われ始める歳なんだとか。
毒蝮三太夫が相手にしている「クソババア」とだいたい同じかな。
「奥様方」は広い年齢層を一括りにしているけど、「20代、30代」は20歳と39歳で親と子くらい違うから一括りにしてはいけないらしい。納得。
さりげなく語られる不都合な真実がだんだんと自分にも当てはまってきていると感じます。
周りを見ると、あの人もこの人も似たようなもんだという安心感がある話題だから笑えるんですね。