【感想・ネタバレ】僕らの蟹工船 小林多喜二『蟹工船』よりのレビュー

あらすじ

昭和初期、帝国海軍の保護のもと、"国策"として極寒のオホーツク海へ出漁した蟹工船「薄幸丸」。
"糞壺"と呼ばれる劣悪な環境で搾取される労働者たちは、イケメン鬼監督の非人道的な制裁に、
きゅんきゅんと胸をときめかせていた……。

『蟹工船』×ギャグ×BL!?
労働者の叫びと団結を書いたプロレタリア文学の代表作がなんとなくわかるようになる、キケンでユカイな爆笑コミック!

◎描き下ろしのおまけ漫画もたっぷり収録!

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Posted by ブクログ

蟹工船に乗っている自称(他称もだろうが)クズ共の『蟹工船』ギャグ漫画。うんこ臭を「薔薇」で表現するシュールさに加え、こちらも何故かそこかしこから匂って来るやおい臭・輪ゴムつまようじリレー(笑)がカマされ…往年のJUNEの中に収録されていてもおかしくない異色の才能と呼ばれそうな違和感と面白さ。

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2018年05月15日

Posted by ブクログ

荒俣宏先生が、1990年頃、小林多喜二作品を「一級ホラー」として高く評価してゐたが、さうすると当然のやうに、かの地獄はパロディ的に書けば、面白いことになる筈なのである。
 実際、唐沢先生がやったらおもしろいことになったのである。
 「読む際に不快でしょうから」悪臭は花で表現され、他キャラクターはうんこを連発し、何か衆道の契りめいたアレが錯綜し、いろいろがアレする。
 浅川といふキャラを、以前「ほすぴたる」でアレな医師ハーバート西のキャラクターがやる。なかなか凶悪。
 面白い。

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2018年03月28日

Posted by ブクログ

蟹工船という言葉は知っていたがどんな内容かは知らなかったので、この漫画のおかげでよく分かりました!
浅川監督と船員の愛の話、ですよね!

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2018年03月19日

Posted by ブクログ

資本主義の本質とは搾取の構造である
労働者は、資本家の豊かな生活のために奉仕させられる存在なのだ
そんな現実から逃れるには妄想だ
ここに登場する蟹工船のホモソーシャルは
美形の男子ばかり集めて形成されており
セクシャルな飴と鞭を加えられることで猛烈に稼働している
それらすべて、漫画的表現を用いた拡張現実にすぎないと言われても
じっさいに共産主義者(赤い蟹)の入り込む余地すらない
まごうことなきロマン主義の世界なのだ
ロマンを介すれば、資本家と労働者がわかりあうことすらできるだろう
そういう夢のような地獄が描かれている

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2018年04月13日

Posted by ブクログ

海に浮かぶブラックな職場で繰り広げられる、汗と涙と蟹と薔薇の日々…って、日本文学史に残るプロレタリア文学の名作がなぜこんなことに!? 大丈夫なの唐沢さん!? いやとっても唐沢さんらしかったけども!(@@)

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2018年03月12日

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