あらすじ
人生は脇道にそれてこそ。
『謎の独立国家ソマリランド』『謎のアジア納豆』など、“人と違う道”を突き進んできた破天荒なノンフィクション作家・高野秀行。
その人生を振り返りつつ、人生訓を10ヶ条にまとめてみた!
第1条 他人のやらないことは無意味でもやる
第2条 長期スパンで物事を考えない
第3条 合理的に奇跡を狙う
第4条 他人の非常識な言い分を聞く
第5条 身近にあるものを無理やりでも利用する
第6条 怪しい人にはついていく
第7条 過ぎたるは及ばざるよりずっといい
第8条 ラクをするためには努力を惜しまない
第9条 奇襲に頼る
第10条 一流より二流をめざす
ソマリランドに一番詳しい日本人になり、アジア納豆の研究でも第一人者となるなど、
間違い転じて福となしてきたノンフィクション作家が、間違い人生の面白さを楽しく伝える!!
本書はメディアファクトリーから2010年に出た単行本を、新書版として加筆修正したものが底本です。
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Posted by ブクログ
編集者さんの思惑では「オンリーワンを目指す人々のための指南書」という地点から始まっているはずなのだけれど、そこは高野さんだからありきたりな内容にはならない。持論が面白かった。
高野さんがこれまで体験した面白い出会いや出来事、それらに繋がるまでの過程が書かれているが、やはり誰もやってないことをしているという感が強い。真似しようとしてもここには辿り着けないんじゃないだろうか。ご自身を普通の人間と仰るけれども、全然普通じゃない。いい意味で。
大学の非常勤講師をやっているとき、学生が授業に癒しを感じているらしいという話があったが、読者としてもそうかもしれない。知らない土地と人のことを聞いていて単純に面白いというのもあるけれど、高野さん本人やその出会った人たちには「人生何とかなるかも」と思わせてくれるエネルギーがある。小さなことで悩んでいるなと気づかせてくれたりもする。
本来みんながオンリーワンなのだけれど、悩む人にはぴったりの本かもしれない。