あらすじ
翻訳家は、悩みがつきない。●原作者側はできるだけ直訳に近い形を希望。慣用句・押韻はどう表現すればいい?●ドイツ語では一人称は“ich”ひとつのみ。「私」「僕」「俺」「おいら」……どれを選ぶ?●生き物でなくとも男性・女性・中性とわかれるドイツ語名詞。その名詞の性別を受ける代名詞を駆使しミスリードを誘う文章をどう生かす?●実務文書と異なり、複数の解釈可能な文章が登場する小説。翻訳家の解釈で読者を導いて本当にいいのか?悩み、迷いながら手探りで進んだドイツ小説翻訳家への道。サラリーマン時代に勉強を強いられた日々が糧となっていたことに今さらながら気づく……。
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お酒でも飲みながら読むといい?
翻訳家になるにはどういった勉強をすればいいのか?とか翻訳家の仕事とは?ということを知りたい人には不向きな本です。
こだわりが強くて、文句が多くて、自信家で、その割に小心で言い訳の多い、厄介なおじさんの話しを聞いたような読後感です。
自分の文に括弧書きで自分の意見を書くという箇所が多く、そこはイライラして受け付けられなかったのですが、お酒を飲みながら、つっこみを入れながら読むと楽しめました。
よく言えば、吾輩は猫であるに似ています。
簡単に言えばしっちゃかめっちゃかです。