あらすじ
「年甲斐もなく、理性がきかなくなる」憧れの大学教授・冬哉と結婚した詩織。繊細な指で胸の頂を弄られて、快感が全身を奔り、さらなる情欲が湧き上がる。「どう感じるのか、答えなさい」サディスティックななじりに下腹の疼きが止まらない。「いやらしく攻められるのが好きなんでしょう?」淫靡に囁かれて、なにもかも彼に捧げてしまいたい――。極上愛され新婚生活!
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Posted by ブクログ
書店で働く28歳の詩織には、店を訪れるたびについ目で追ってしまう男性客がいました。名前すら知らないその人に密かに心惹かれながらも、自分の気持ちを素直に表すことが苦手な詩織は、ただ遠くから見つめるだけ。
そんなある日、叔母から勧められたお見合いへ向かうと、そこに現れたのは憧れていたあの男性――大学教授の冬哉でした。
偶然が重なったように見えた二人の再会。しかし実は、二人の縁はもっとずっと昔、詩織がまだ幼かった頃から始まっていて……。
大人の余裕と包容力を持つ年上ヒーローと、自分に自信がなく、なかなか気持ちを言葉にできないヒロインの、しっとりとした年の差ロマンスでした。
最初はタイトルから大学教授と教え子のような関係を想像していましたが、実際にはそうではなく、お見合いをきっかけに距離を縮めていく大人同士の恋愛。さらに、現在の二人だけではなく幼い頃の出会いまで繋がってくるところが印象的でした。
詩織は28歳にしては少し幼く感じるところもあり、ネガティブになったり、自分の気持ちをなかなか口にできなかったりするので、少しもどかしく感じる場面もありました。
けれど、そんな詩織だからこそ、冬哉の大人らしい包容力とは相性が良かったように思います。冬哉に導かれながら恋を知り、自分自身の夢や気持ちとも少しずつ向き合っていく姿は可愛らしかったです。
そして冬哉が良かった!
普段は落ち着いていて知的な大学教授で、いかにも大人の余裕がある男性なのに、詩織のことになると嫉妬したり、思うようにいかずヤキモキしたり、時には理性まで危うくなってしまう。そのギャップにとても惹かれました。
何より、詩織ばかりが冬哉に憧れていたわけではなく、冬哉もずっと彼女に惹かれていたことが分かるのが嬉しいです。
冬哉の片想いは五年。さらに二人の最初の出会いまで遡れば、詩織が幼い頃に何気なく投げかけた言葉が冬哉の心に強く残っていました。
子どもだったからこそ飾ることなく伝えられた言葉が、大人だった冬哉の心にはずっと残り続けていた。その女の子と年月を経て再会し、今度は一人の女性として惹かれていく流れには、運命のようなものを感じました。
40歳まで独身だった冬哉が詩織と巡り合うことをどこかで待っていたようにも思えて、二人の縁がより特別に感じられます。
また、この作品で印象に残ったのが「月」の存在でした。
詩織の幼い頃の記憶にも、彼女が描くものにも月があり、二人の間を繋ぐモチーフとして何度も登場します。「月が綺麗ですね」という有名な愛の表現も連想させられ、直接気持ちを伝えることが得意ではない二人だからこそ、月を通して繋がっているような雰囲気がとてもロマンチックでした。
大きな悪意を持った人物に二人が引っ掻き回されるような展開もなく、基本的には二人自身の気持ちやちょっとした誤解によって生まれるすれ違いが中心。そのため、全体的に穏やかで柔らかな気持ちで読むことができました。
そして恋が実ってからは、余裕たっぷりに見えていた冬哉が詩織に翻弄される側になるのも可愛らしかったです。
「先生」のように詩織を導いていた男性が、最後には年齢も経験も関係なく、一人の女性を愛する男性として余裕をなくしていく。恋愛に年齢は関係ないんだなと思わせてくれるところも素敵でした。
少しじれったさはありましたが、実は長い間お互いを想っていた二人がようやく夫婦となり、甘い新婚生活へ辿り着くまでを穏やかに楽しめる作品でした。
幼い日の記憶から始まった縁が、大人になって恋へと変わり、最後には人生を共にする相手へと繋がっていく。タイトル通り、詩織が冬哉から「オトナな恋」を教わりながら、冬哉自身もまた詩織によって恋する男性になっていくような、温かくロマンチックなお話でした。
ストレスフリーな作品
大学の先生と書店員。恋愛のレクチャーを文学的な雰囲気で進めていくのはロマンチックで良い感じ。冬哉は経験豊かな余裕がある大人なんだなと思ってたら、そうでもないのかな!?そんな前から一途なのは年齢差からすると、うーむ、ちょっとイメージが違ったかな。