【感想・ネタバレ】観光列車が旅を変えた 地域を拓く鉄道チャレンジの軌跡のレビュー

あらすじ

観光列車は戦前から運転され、都市部と海・山・湖やレジャー施設などを結び、今でも多くの乗客を輸送している。しかし近年は、乗ること自体が観光目的となる魅力的な列車が多数登場し、観光の新たなコンテンツとして人気を集めている。これらの列車には、事業者の地道な努力やさまざまなアイデアが活かされており、沿線地域の自治体や企業、住民が運行に協力するケースも増えている。本書は、観光列車の歴史を概観したあと、SLやトロッコ、グルメなど観光列車の代表的な事例を紹介するとともに、事業者と地元との連携にも注目。観光列車の進化形である「クルーズトレイン」の現状と展望についても考える。

堀内 重人(ほりうち しげと)
1967年生まれ。立命館大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。運輸評論家として、執筆や講演活動、ラジオ出演などを行う傍ら、NPOなどで交通・物流・街づくりを中心とした活動を行う。主な著書(単著)に、『ビジネスのヒントは駅弁に詰まっている』(双葉社)、『寝台列車再生論』(戎光祥出版)、『元気なローカル線のつくりかた』(学芸出版社)、『チャレンジする地方鉄道』(交通新聞社)、新幹線VS航空機』(東京堂出版)、『地域で守ろう!鉄道・バス』(学芸出版社)、『ブルートレイン誕生50年-20系客車の誕生から、今後の夜行列車へ-』(クラッセ)などがある。日本交通学会・公益事業学会・日本海運経済学会・交通権学会会員。

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Posted by ブクログ

“観光列車”と呼ばれるモノに関して、本書では現在各地で活躍中のモノを多く取り上げ、SL、車窓の素晴らしさ、グルメ、JR九州の<D&S>、“クルーズトレイン”と類型を設定しながら紹介している。新しい本だけに、極近年に登場してなかなかに好評というモノが多い。そして随所にカラー写真も入っていて、なかなかに愉しく読める…
結局…「生活のための交通」という大切な性質も帯びている鉄道を護るためには、観光需要を喚起しなければならない。観光需要の喚起に向けては、沿線と鉄道会社との連携が非常に大切である。そういうことが“型”になっているのが、本書で取上げられている“観光列車”かもしれない…
最近の地元(北海道)の色々な状況を思うと、多少複雑な気分にもなる話題が満載だが…それはそれとして…本書は「脚光を浴びる各地の愉しい列車の紹介」として、なかなかに好い。私自身、乗車した経過が在る列車に関する言及も見受けられ、色々と愉しかったことを思い出した…“観光列車”が脚光を浴びている中、極近年に登場したモノもふんだんに取り上げられているので「何時か…」の参考にしたい…

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2017年01月05日

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