【感想・ネタバレ】恋する狐のレビュー

折口真喜子

皆が浮かれ、賑やかに踊るやすらい祭り。商家で歓待を受けた蕪村が、鮒の塩漬けを土産にもらい機嫌よく帰途につくと……。薄暗い草むらから若い公達が現れた。「我はこの世の者ではない」と言う。見目麗しい公達が、叶わなかった恋を語りだす。その公達の正体とは!?（表題作） 画家で俳人の与謝蕪村が見聞きした妖たちの、もの悲しくもこころに響く物語九編。

[ブクログ · ★★★★★]

前作「踊る猫」で与謝蕪村の人柄の良さにほれ込み、単行本化されるのをずっと心待ちにしていました。前作ほど前面に出てくることはないものの、より一層魅かれました。悲劇的な終わりが想起されるエピソードが意外な形に収まるのがとりわけ印象的でした。

[ブクログ · ★★★★★]

シリーズ2作目。9編の短編集。
今回も蕪村が関わるちょっと不思議なお話がずらり。
前作同様とっても面白かった。全てを受け入れる蕪村の懐の深さと朗らかさが際立つ。9作目の表題作は、してやられたり感が何とも小気味好い。
それが解説によると夢幻能に長けているともっと楽しめるのだとか。
調べてみたいものである。

[ブクログ · ★★★★☆]

バイト先の方が貸してくれた本にこの本があって、普段読まない分野だったけど読んでみました。
1話1話が夢中になって読んでしまう話で、ほっこりしたり、なにかしら気持ちが動かされた気がします。

[ブクログ · ★★★★☆]

ほぼ表紙買いだったけれど、
求めていた、不思議系のお話！
蕪村さんがいるのだけ共通した短編集で、
電車ですいすいーっと読める本。