【感想・ネタバレ】中国人富裕層はなぜ「日本の老舗」が好きなのか――中国インバウンド54のヒントのレビュー

あらすじ

【内容紹介】
「中国インバウンド」を呼び込みたい人、
「爆買いの現在〈いま〉」を知りたい人、
「中国人富裕層マーケット」を取り込みたい人へ……

『「爆買い」後、彼らはどこへ向かうのか?』(2015年刊)で、モノ消費からコト消費への移行を予見した著者が、中国のトレンドを牽引する成熟した富裕層の等身大の姿を描く──。

見えてきたのは、《中国インバウンドを狙うためのヒント》だった!

「百度(バイドゥ)」「銀聯カード」「Ctrip(シートリップ)」「京東商城」「日本美食」など13社以上の中国系インバウンド企業への取材、中国のトレンドリーダーといえる複数の富裕層たちへの緻密なインタビューから紐解く、彼らが日本に惹かれる理由とは──?

【著者紹介】
中島 恵 (なかじま・けい)
1967年、山梨県生まれ。新聞記者を経て、フリージャーナリストに。
中国の経済や文化から、中国人の考え方や生き方にいたるまで、現地へ赴き、生の声を聞いて集める取材力に定評がある。近著に『なぜ中国人は財布を持たないのか』(日本経済新聞出版社)、中国のインバウンドに関する『「爆買い」後、彼らはどこに向かうのか?』(プレジデント社)、そのほか『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』『中国人エリートは日本をめざす』(中央公論新社)などがある。

【目次より】
まえがき
プロローグ 「爆買い後」の今だからこそ、日本に惹かれる中国人
第1章 洗練された富裕層が心を揺さぶられるもの
第2章 中国系インバウンド企業は“黒船”ではない
第3章 ニーズはある。あとは彼らとどう繋がるか
第4章 「スマホがすべて」。中国人の劇的な変化からわかること
第5章 観光こそ日本の未来を明るくする“生命線”
エピローグ 洗練された富裕層を惹きつけるために必要なもの
あとがき

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Posted by ブクログ

海外からの観光客が来るようになり、都内やこの前参拝した長野市内にも姿を見ることがある。




中国人観光客に関しては、大陸からやって来る人に関して検査を厳重にする措置などで、コロナ以前のようにはいかない。




それでも中国人富裕層は、日本に一体何を求めてくるのか知っておいてもいいかなと思い、今回の本を読んでみた。





中国人観光客による「爆買い」が話題になっていた。




しかし、「モノ消費」から「コト消費」へと変化してきている。




団体旅行では行けない自分の好きな所へ行き、美味しいものを食べたり、評判のホテルや旅館に泊まったりすることに、お金をつかうようになっているそうだ。




そう言えば、秩父にあるパワースポットで有名な「三峯神社」行きのバスのアナウンスは、日本語、英語、中国語、ハングルと4ヵ国語だ。




見たことはないが中国人も訪れるのかな。




日本人が思っている中国人像は古いままだ。特にメディアが取り上げる中国人は、マナーが悪い、穴にハマって抜けなくなるといった面を好んで報じる。




中国は人口も多ければ、住んでいる地域も多様で平均的な中国人で把握するのは難しい。




中国人富裕層は、100万ドル以上の投資可能資産を有する世帯を指す。




富裕層は、個人で旅行して、いろいろなことを体験するのが好きだ。




マニアックな旅行を楽しむ「旅の達人」が増えていくのに比例して、彼らはうんちくを語りたがるようになってきたそうだ。




ありふれた光景や農村は、コト消費の楽しみに生りうると述べている。




長野日報の報道によると、長野県伊那市では「農家宿泊」を行っていて、海外からのインバウンドにも力を入れている。




2016年は78団体、1900人を受け入れた。




中国、台湾やシンガポールからの観光客が多くやって来る。




日本人でもなかなか訪れることのない所に行き、体験して日本に対してより興味を持ってもらえるのはうれしいことだ。




2018年に発行された本だが、今読んでも興味深い。

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2023年01月26日

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