あらすじ
吉原を舞台に、男と女が色とカネをめぐって繰り広げる人間喜劇! 川柳作家の細かすぎる観察眼といじわるな表現に、思わず「バカだなぁ」とつぶやいてしまう一冊。落語ファン必読!
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Posted by ブクログ
この本を読んでも仕事や学業に役に立つことは無いでしょう笑
でも、吉原でかつて繰り広げられていた、ドラ息子やモテたい旦那や野暮な武士の可笑しさ哀しさ、そして男女の騙しあいを、ユーモラスに詠んだ川柳をめくっていると、人間て同じことをずっと繰り返してるんだなあと微笑ましくなる一冊です
"まあ上んなんしと格子曰わく"
格子の中からも、遊女が「見てばかりいないで、まあ上んなんし」と誘ってきます。「孔子曰わく」のシャレです。
"鐘は上野か浅草かけちな晩"
蛙の声の外には、時の鐘が聞こえます。上野・寛永寺と浅草・浅草寺の鐘はどちらも聞こえたでしょうが、芭蕉の「花の雲鐘は上野か浅草か」の文句取りが趣向です。「けちな」は、「いまいましい、不愉快」という感じを表す言葉です。
"書き出しに参らせ候を入れたよう"
「書き出し」は請求書のこと、「参らせ候」は女性の手紙文の常套語です。いくら金が欲しい気持ちを書くにしても、「請求書を手紙にしたようだ」と思われては台なしです。
Reading this book probably won’t help you much with your work or studies—haha.
But as you flip through these Senryu poems, which humorously capture the foolishness and sadness of spoiled sons, husbands desperate to be popular, and awkward samurai, as well as the cunning games played between men and women in the old Yoshiwara pleasure quarters, you can’t help but smile. It’s a charming reminder that, deep down, people have always repeated the same patterns throughout history.