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Posted by ブクログ
「第4章育ち方」が一番印象に残ったかな。会社にとって、優秀な経営者を輩出するのはとても大切なこと。そのためには優秀な層を予め絞った上で徹底的に鍛えていくあるいは早期に昇進させていく必要がある。でも均質性や平等性を志向する日本の組織では、その予め「絞る」と言う行為が極めて難しい。選ばれなかった人のモチベーション低下にもつながりかねないし、そういう人達に対して周りがついていかない恐れもある。
著者はそうした構図を民主主義社会そのものに対しても敷衍している。「悪平等的民主主義の社会では、リーダーは育ちにくい」(P196)のはその通りだろう。しかしそれでも良き方向へ導くリーダーは排出していかなければならない。著者も言うように、周りもある程度納得のできるという前提で、どのように優秀層を選抜していくのか、これからの日本の、特に大企業にとっては一つの大きな課題であると思う(中小企業は、平等とか言っていられないし、大企業よりは実力に応じた体制になっているのではないか?)。