【感想・ネタバレ】日本再興戦略のレビュー

あらすじ

「情熱大陸」出演で大反響! 落合陽一の最新作!

【本書概要】
AI、ブロックチェーンなどテクノロジーの進化、少子高齢化、人口減少などにより、世界と日本が大きく変わりつつある。
今後、世界の中で日本が再興するにはどんな戦略が必要なのか。
テクノロジー、政治、経済、外交、教育、リーダーなどの切り口から日本と日本人のグランドデザインを描く。


「日本再興戦略」とは、改革や革命ではなく、アップデートです。
必要なことは、「過去において日本は何が機能したのか、何が時代と合わなくなったのか」を検証すること。
本書がポジションを取って未来を作る皆さんの一助となることを祈っています。
(著者より)


日本再興戦略 目次

第1章 欧米とは何か
「欧米」というユートピア/「西洋的な個人」の時代不適合性/「わかりやすさ」の対極にある東洋思想 /日本というブロックチェーン的な国家/平成という破壊の時代を超えて
第2章 日本とは何か
日本の統治構造を考える/イノベーティブな日本の宗教/日本にはカーストが向いている /百姓という「多動力」/中流マスメディアの罪日本は超拝金主義/日本を蝕むトレンディードラマ的世界観/「ものづくり」へのリスペクトを回復せよ
第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか99
コンビニに行かなくなる日/「人工知能と呼ばれているもの」の本質/最適化・統計・創発/東洋のイメージをブランディングする/人と機械が融合する自然/テクノロジー恐怖症との折り合い
第4章 日本再興のグランドデザイン
人口減少・高齢化がチャンスである3つの理由/ゲートのない世界へ/ブロックチェーンと日本再興/日本はトークンエコノミー先進国/地方自治体によるICOの可能性/シリコンバレーによる搾取の終わり /ビットコインの未来を占う「3つの問い」
第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)
日本だからこそ持てる機械化自衛軍/インド・中国・北朝鮮/揺らぐ民主主義
第6章 教育
新しい日本で必要な2つの能力/幼稚園には行かなくてもいい/センター試験をやめよ /MBA よりもアート
第7章 会社・仕事・コミュニティ221
「ワークアズライフ」の時代/兼業解禁と解雇緩和をセットにせよ/士農工商を復活させよ/「ホワイトカラーおじさん」の生かし方/年功序列との決別/「近代的人間」からの卒業/「自分探し」より「自分ができること」から始める/モチベーション格差の時代

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Posted by ブクログ

士農工商の序列、並びがよくできている、という部分に強い感銘を受けました。
「商」は生産には関わらないので、商ばかり増えると国が成り立たちません。
ですが、金融機関が人気の職業となってしまっており、商ばかりがもてはやされています。

社会に特に価値を生み出しておらず、代替可能な仕事を会社で行う商ばかりいては社会はよくならないでしょう。

社会への貢献ができ、将来的にもこの仕事は価値があると思える仕事を行うことが、幸せなのだと思います。

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

東洋が日本的な考えが価値がある。百姓であることに価値はある。テクノロジーは無限の可能性があり、実現が近い。人口減少はメリットである。とにかく手を動かす!

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2024年07月26日

Posted by ブクログ

社会の仕組みについて、ここまではっきりと体系立ててまとめられているのは凄いと思う。何回か読みながら、実践したい本である。「東洋的」な思考、「できることから」の部分がかなり好きだ。

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2024年06月06日

Posted by ブクログ

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落合陽一
1987年生まれ。メディアアーティスト。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学学長補佐・准教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤基盤長、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。ピクシーダストテクノロジーズCEO。2015年米国WTNよりWorld Technology Award 2015、2016年Ars ElectronicaよりPrix Ars Electronica、EU(ヨーロッパ連合)よりSTARTS Prizeなど国内外で受賞多数

とにかく今の日本人の意識は相当にネガティブです。「日本はイノベーティブじゃない」「一人当たりの生産性が低い」といった話ばかりですが、今の社会システムのあり方だったら、生産性が低いのは当たり前です。我々の教育は、人に言われたことをやるのに特化していて、新しいことを始めるのには特化していないからです。しかし、それで良かったのです。むしろそのほうが近代的工業生産社会(* 19) では優位に立てたのです。だって、近代以前の個別に尖った創造性社会(* 20) を無個性で共通認識のある訓練された集団へ変換するほうが、マス(* 21) を解体するより難しいと思いませんか?

 このような 継ぎ接ぎの状態では、それぞれの法律の間で 齟齬 が発生するのは当たり前です。今、憲法改正の議論が起きているのは、国防上の問題に限らず、時代の変化に合わせて修正しないといけないところがたくさんあり、予期せぬデッドロックを防ぐためなのです。

これからの日本に大事なのは、いろんなコミュニティがあって、複数のコミュニティに所属しつつ、そのコミュニティを自由に変えられることです。どのコミュニティを選ぶかは本当に人それぞれです。家族を基盤にしてもいいし、会社を基盤にしてもいいし、地域コミュニティを基盤にしてもいいし、趣味を基盤にしてもいい。ひとつのコミュニティに依存するのではなく、いろんなコミュニティに依存すればいい。そういうふうになれば、日本人の生活や仕事はもっと楽しくなるはずです。ですから、この感覚を共有できる地域経済をつくり出していかなくてはなりません。そのためのビジョンの共有と教育が必要なの

我々は東洋人なのにもかかわらず、あまりに東洋のことを軽視しすぎです。バックグラウンドにある東洋思想を学ぶべきなのです。東洋思想への理解がないと、「我々は幸福であるべきか」といったコアのない議論にはまってしまうのです。こうした問い自体が、日本のように個人という考え方になじみの薄い世界にはそもそも同様になじまないものです。にもかかわらず、それにとらわれてしまうのです。

カーストというと、悪いイメージがあるかもしれませんが、インド人にとっては必ずしも悪ではありません。僕はインド人によく「カーストってあなたにとって何なの?」と質問するのですが、多くの人が「カーストは幸福のひとつの形」と答えてくれたことがありました。  なぜカーストが幸福につながるのかというと、カーストがあると職業選択の自由はない反面、ある意味の安定は得られるからです。生まれたときから、どういう層の人々と結婚をするのかがわかっているし、誰と結婚するかも大体わかっている。また、未来において自分の子どもが自分と同じ職業を得ているだろうとわかるからです。それが保証されていることは、実は「自由がなく不幸」ではなく「安心かつ康寧」なのだと聞いて、確かにそうだなと思いました。

とくに日本人はマスメディアに植え付けられた「普通」という概念にとらわれすぎです。多くの人は、普通こそが天地神明の理だと思っていて、全てのことを「普通」で片づけます。しかし実際には、普通が一番だと思っているのが、一番の間違いなのです。普通は多くの場合、最適解ではなく、変化の多いときには、足かせになるのですから。

たとえば、インドではヒンディー語のほかに今でも400近い第二言語(* 31) が話されています。言語が統一されていない国家があったとき、前世紀的なやり方で生産性を上げるには、統一言語をつくり、教育を施すことでコミュニケーションのしやすさを確保する、というのが近代のやり方でした。

まずは、我々が変な外来語をやめて、東洋的なかっこよさをつくっていくべきです。「東洋はかっこいい」──そう僕たち自身が思えるように、そういうイメージをブランディングするようになれば、日本企業は未来の競争にもきっと勝てるはずです。

国防の最重要テーマが「機械化自衛軍」だとすれば、外交の最重要テーマはインドです。外交でもっとも重要なのは、どこの国と仲良くするかですが、日本が最も仲良くすべきなのは、インドです。インドと手を組めれば中国を挟み込めるので、地理的に日本は有利になります。インドとともに、今まで通りアメリカとも戦略を共有していたら、日本の外交は安泰だと思います。

今でも、日本とインドの関係は非常に良いですし、信頼関係はとても高いと思います。そもそも、日本人は全員、ヒンズー教の一派みたいなもので宗教的には一緒ですし、第2章で述べたように、カーストも日本と相性がいい。  文化的にもインドと日本は深い関係があります。サンスクリット語を母国語の3割ぐらい使っているのは、日本人ぐらいです。日本人の身近な言葉は、ほとんどがサンスクリット語です。たとえば、世界という単語の「世」という言葉は、1世、2世、3世の世であって、サンスクリット語では現在、過去、未来の世という意味です。「界」は上下左右、東西南北という意味です。つまり、世界とは、時間と空間という意味での世界なのです。いわゆる、グローバルという意味とはまったく関係がありません。

最大のリスクファクターはやはり人口です。一人っ子政策でのつけで急速な少子高齢化が進みます。人口バランスが一気に崩れるのです。習近平政権の時代はまだ安定しているかもしれませんが、習近平以後は、本当に何が起きるのかわかりません。  僕が危惧するのは、「天安門事件3」のような出来事です。1989年の天安門事件は衝撃でしたが、あれと同じようなことが起こりえます。もし天安門事件3が起きたら、紅いシリコンバレーとして栄えている深圳や香港といった地域は緊張が起こるのではないでしょうか。その意味でも中国は本当にヤバいです。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

3年前の本だとしても、2022年に当てはめて考えられるほどにはさすがの落合節でした!
円安や少子高齢化のせいで日本の弱さばかり着目される今だからこそ、優秀な人が海外に行ってしまう世界ではなく、日本に残って再興戦略を実行できる社会になってほしいなと思う。

そのためにも、自分も志を持って起業した身として、バットを振り続けたい。です。

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2022年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

落合陽一が考える、日本がこれから世界と戦っていくための「戦略」を語った本。
いったん欧州をまねるという議論はやめて、東洋思想を見直し日本古来のスタイルでイノベーションを起こしていきましょう、という感じです。

コロナ前に出版された本で、4年もたってから読んだけど、「もっと早く読んでおけばよかった」と残念になるくらい面白い本でした。

私は読書するとき「自分にない価値観」を教えてくれる本にぐっとくるのですが、
この本はそう言う意味で、ページをめくるたびに私が世間に対して抱いていた思い込みを次から次へとひっくり返してくれる落合さんの言葉のシャワーに心地よさすら感じました。

一例をあげると、落合さんは日本の少子高齢化は日本にとってチャンスだと言っています。
日本は世界で早く人口減少と少子高齢化が進んでいる分、いちはやく少子高齢化ソリューションを開発して輸出すればいい。
他にも人口が減って人材不足だから機械化しても文句をいわれにくい、子供が少ないから貴重な子供に教育コストがかけにくい、などメリットはまだあります。

人口ピラミッドが三角→逆三角になっていく予想グラフを見て絶望感を抱いていた私にとっては、目から鱗がおちました。
人口減少と少子高齢化に向けてやっていくべきこととは、子供を増やすして少しでもピラミッドを回復することではなく、「with 逆ピラミッド」していく方法を考えることだったとは。

しかも、落合さんが言うデジタルネイチャーによって、人間と機械が融合すれば、老化や身体的な差は大した問題ではなくなり、単なる体のダイバーシティになるだけと言っており、「ええっ」って一瞬思うけど、メガネをかける感覚で義手や義足をつけるという未来は、結構アリよりのアリだと思いました。

高齢化でお年寄りの介護問題や孤独死だって、ロボットの導入で解決できます。わたしも「おひとりさま」なので、気楽だけど老後は一人かぁとか不安な気持ちもあったので、すっかり前向きになってAIBOなどAIロボットの購入を検討しはじめてしまいました(単純)

日本もまだ戦えることに、希望をもらった本でした。

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2022年05月05日

Posted by ブクログ

さすがの落合氏。もう、もはや、この世代でここまで日本全体像に関しての意見を持てるのは、本当に稀有な存在。

合間にところどころ、現代的な表現もあり、たぶん、技術的なことを、よりドラクエだとかポケモン系のゲーム例を通しての伝えやすさはあるよね、と思った。

後の、WeeklyOchiai シーズンいくつかにもつながってくるところは大いにある。
し、こういう世代のこういう人たちがもっともっと出てこなければいけない日本社会だと思う。期待はしたい。とね。

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2022年03月07日

購入済み

読了

また、読み返したくなる本でした。落合さんの、話は理解するのが大変だけどすごくポジティブになれます。読むだけで終わらず、自分で思考して、アウトプットしたいです。

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2019年06月22日

Posted by ブクログ

日本自体がこれからシュリンクすることが確実な中で、国家観としてもビジネスレベルとしてもテクノロジーとどう向き合っていくか?
今の社会の欠点をどう改善するかが面白い目線で語られています。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会社でおすすめされて読んだ本。最初の部分は参考になるというか勉強するところが多くて、後半は今後の自分の行動に考えて読むことが出来た。今の日本の良いところ、変えるべきところが何気なく過ごしていた分、よく伝わった。本にあった、地方同士で高め合える環境ができて欲しい。自分も色々やってみようと思える本。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

著者がテレビ出ているのを見て、独特なオーラがあって、若くて、肩書きがすごいという印象でした。
この本では、そのイメージを超えてきました。
幅広い知識と専門性に圧倒されました。
ただ結局はとにかく手を動かして、やってみることが1番大事だということに尽きるのだなと納得しました。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

「機械親和性」が重要。これが悪いのは生産性につながらない。
ソフトウェアとハードウエアを自由に行き来し、データの蓄積によって個別化と多様性を生み出すフレームワーク
新しい日本で必要なのは、能力のポートフォリオマネジメントと金融的投資能力。時代感覚を掴むこと。
ポジションを取って、人生の時間に対するコミットを高めろ。

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2024年12月30日

Posted by ブクログ

日本を語る上で欧米との比較を重要な視点にしているのでとてもわかりやすい。確かに比較しないと日本的な良さというものもわからないなぁと感じた。これを読んだ後に同著の2030年世界の地図帳を読むとグンと理解が深まりそう。

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2024年12月09日

Posted by ブクログ

若い人に読んでもらいたい本です。
自分もトライアンドエラーして日々アップデートしていこうと思いました。

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2024年03月08日

Posted by ブクログ

メディアによって悲観される日本の未来に、「日本もまだまだやっていける」と思えるような内容。
少子高齢化もビジネス的視点で見れば、歓迎されるものだと思えた。
出版から数年経った今でも通用する考え方で勉強になった。

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2024年03月06日

Posted by ブクログ

広い視野で書かれており、内容も納得できる内容です。
「手を動かせ、モノを作れ、批評家になるな、ポジションを取った後に批評しろ」の言葉に痺れました。

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

落合陽一目線で今後の社会について考えていることを教示してくれる。興味深いし勉強になる。
意識高い部分あるけど、大事なことだとは思う。

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2023年09月19日

Posted by ブクログ

日本再興戦略を読んで 

はじめに
 高度経済成長期の正体とは、「均一な教育」、「住宅ローン」、「マスメディアによる消費者購買行動」の3点だった。
ただし、今の状況でこの戦略はまずい。なぜなら、機会親和性が低く、代替性の高い人類を生産する仕組みだから。


第一章 欧米とは何か
 欧米というものは存在しない。欧州と米国はまったくの別物。
 公平にはこだわり平等にはこだわらない日本人。
 個人というものを無理に目指しているのではないか?東洋的思想は、自然であり、同質性・均一性にひもづく。
 今の日本は東洋化(集団化)した方が、イノベーションがより起きやすくなるはず。個人としては異端にはなりにくいが、集団として異端になるのは得意。
 日本は正しい地方自治が向いているのではないか。
 新しいイノベーションを生むために参考になるモデルは、シリコンバレー型、シンガポール型、中国深圳型のようなスピード型。


第二章 日本とは何か
 日本は700年くらいから官僚主導の政治体制になっている。
 士農工商の考え方は、一周まわって時代の最先端になっている。この農とは百姓ということで色々なことができること。金融それ自体や物を売ることは基本的にクエリエイティブではない。クエリエイティブクラスは明らかにレアであり市場価値が高い。
 柔軟性のあるカーストが日本には向いているのではないか。
 マスメディアが普通を作り出した世の中は、変化の際には足かせになる。しかし、最近は広告が急速に力を失ってきている。地方分権という日本の成り立ちを考えると、今後は企業のマーケティングも地方を意識した戦略にシフトしていくはず。
 お金からお金を生み出す職業が、一番金を稼げると考えるということ自体が間違っている。拝金主義が多い。
 「ものづくり」へのリスペクトを回復せよ


第三章 テクノロジーは世界をどう変えるのか
 自動運転などは、我々の移動や時間の概念を変える。また人間の能力を拡張する技術がたくさん生まれている。また製造でも、これまでの大量生産ラインではなく、3DプリンティングやCAD設計による個別製造技術も生まれている。
 今、社会で起きていることは、個別化と多様化を生み出すためのコンピューテーショナルな変革ではないか。
 自動翻訳が劇的に復旧する。すると、日本のサービスが世界で売れる。
 5Gは4Gに比べて、通信速度は100倍、容量は1000倍になると言われている。今のスマートフォンはあくまで2次元伝送のための装置だが5Gの容量になれば、会議システムなど3次元的な空間そのものを共有できる。自動運転でも車同士のコミュニケーションが取れる。ホロレンズが生まれたりもしている。遠隔介護や医療も可能に。
 デジタルネイチャー、現実と仮想空間の融合を超えて、人、bot、物質、バーチャルの区別がつかなくなる世界、
 人と機械も融合し、障害や老化などの差も埋まる


第四章 日本再興のグラウンドデザイン
 人口減少、少子高齢化の社会において、機械化は社会正義となる。
 少子高齢化対策技術を世界に輸出する。
 子供を大切にして教育の価値を上げるべき。
 日本を世界の高齢者にとっての楽園に。
 例示と対話が重要になってくる。ウォシュレットでお尻を洗ってもらうようなもの。
 仮想通貨を導入し、地方自治体に攻めの投資ができるようにする。今の地方自治体の収入は、地方交付税交付金と住民税、固定資産税程度でやれる事が限られている。そこで、自分たちの自治体を将来こうしていきたいというビジョンを示し、投資できるようにしていく。(ICO intial coin offering)
 ブロックチェーンをあらゆる領域に広げていく事が大事。
 ビットコインへの3つの問。① 実世界で本当に使うのか(使えない通貨は意味ない)
② 本当の非中央集権化とは (全体の利益が大事。自分の儲けのみを考えていては成り立たない) ③ オールドエコノミーとの戦いに勝てるか (投資銀行 vs 仮想通貨)


第五章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)
 中国を挟めるインドと仲良くすることが良い。
 民主主義をもっと地方単位に区切っていくべき。

第六章 教育
 高校生はもっと投資能力を増やすべき。OJTによって少しでも社会を知ったほうがいい。
 研究は未知のテーマに挑む習慣もつく。リサーチメソッドは知ったほうが良い。

第七章 会社・仕事・コミュニティ
 ワークライフバランスとかいうが、タイムが問題でないのに、時間で区切ってもしょうがない。金融機関に入ったほうが年収レンジが高くて、メーカーからは転職しても出世が難しい。人材の流動性が少なくイノベーションが起こしにくい。
 男女差別について、全てがフィフティフィフティはおかしい。市場原理に則り、バランスを自由に変えるべき。
 リスクを取るということが機械はすごく苦手だから、人間はそこを強くするべき。

終わりに
 テクノロジーベンチャーが大企業に技術を提供する。理想的なモデル。

感想
 面白い。落合さんが日本再興に向けて本気で取り組み行動していることがまず伝わる。さらに様々な内容で納得させられるものが多かった。現在社会における矛盾点や問題点が見えたりした。
 また日本再興戦略とあるだけあって、単に未来の成長戦略を書くのではなく、日本人の民族性や歴史的背景から、議論をしているのが面白いと思った。(過去と未来の民族性は違くても良いとも思うけどね)
 共感した内容としては、金融機関の給与の高さがおかしいのはとても共感。お金からお金を生み出すゼロサムベースの職業が一番稼げるのはおかしい。士農工商に賛成。
 少子高齢化を機械の導入のチャンスやモデルの海外輸出など逆手に取る作戦は面白い。
 ブロックチェーンにより日本でビジネスを行うには、GoogleやAppleと言ったサービスを提供しているプラットフォームの代替を日本で行う必要が出てくる?(app storeなどに手数料を取られているとしたら、日本独自のjapan store的な物を作る?すると、海外のアプリなどが参画しづらくなり、鎖国チックになるのかな?でも日本をプラットフォームから守るためならという事か)
 未来のアイディアを考えるとき、自動運転、自動翻訳、のような自動○○や、遠隔医療や遠隔介護のような遠隔○○ってありかも。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

読んで「へー」というだけではダメな一冊。落合陽一さんだからこんな考えができるんだと他人事に思っていたら日本が変わることはできません。共感してできそうなことがあれば行動してみる。子供の学校を選ぶときに本書で出てきた考えを少し思い出しながら見てみる。そんなことが読者に必要だし、やってみたいなと思わされます。
本書が他の本とちょっと違うのは、欧米の真似ではなく、日本の過去の文化を振り返りながら日本に合った方法を提案しているところです。
本書は言葉の説明の部分がかなり長いです。その部分を飛ばすとテンポよく読む(聞く)ことができます。

●少子化は悪いことではない
「出生数が減った!増やさねば」と言う世論とは少し違う意見です。減ったら減ったなりのやり方があるし、ロボットやAIを生かすことで労働人口の不足には対応できるという主張です。そして、子供は少ないからこそ、リソースがさける、大人のほうが多いからこそ子供一人ひとりを大切にできるというのはそうあるべきだとわたしも思います。
子供を大切にすることは、子供自身はもちろん、子供の親だけでなく、国としてメリットがあるというのは再確認できました。

●年功序列の廃止
事務仕事が得意で現状維持が好きななおじさん達は別の場所でニーズがあるというのはすごく共感できました。
年功序列廃止の実現のためには、兼業 OK、クビを切りやすい制度の実現が必要です。とはいえ、すぐには変わらない気もする。そこで、自分で転職なり行動することで年功序列から自らはみ出してみるというのはどうでしょうか。学校教育が年功序列のため、レールから外れるのは少し怖いかもしれませんが、転職なら今の時代挑戦しやすいと思います。転職しなくても本の感想書いてみると言うのでも何か変わるきっかけになるかもしれません。(なってほしい)

●教育に力を入れる。
福沢諭吉、吉田松陰も教育に力を入れていました。それは、優秀な若い人が国を変えるということを知っていたからだそうです。著者も睡眠時間3時間で毎日多様な業務に追われているようです。その中でも教育には力を入れているとのこと。

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2023年03月09日

Posted by ブクログ

今後起こるであろうデジタル化を様々に予測していてすごいと感じた。時代に逆らうのではなく、新しいテクノロジーを活用していかに社会を豊かにするかが大切である。

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2022年09月12日

Posted by ブクログ

少々内容が難解だったが、これからの日本の在り方についての考え方が新鮮で勉強になった。これからは中央集権ではなく分散型であるべきだ。様々なイノベーションを起こすために一つの仕事だけに一生を費やすのではなく、壁を乗り越える多動力が必要であるというのはホリエモンにも通ずる。

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2022年08月22日

Posted by ブクログ

かつての日本と世界の職業制度や宗教等と、
現代のそれを比較し今は昔を見倣いこうあるべき等が記されている。
日本は西洋に憧れを持ち過ぎている。しかしそれは東洋の国にとっては不適合なものである。

日本が再び成長していくために人材、教育など幅広い観点から論じている。
将来の生き方に影響するいい本だと思う

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2022年02月01日

Posted by ブクログ

ポジションをとれ、まずは手を動かせ 経営者として、大学教授として実際に改革を行おうとしている著者の意見は、単なる妄想あるいは批評に留まらないものであり、理解しやすかった。

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2025年12月06日

購入済み

面白い

落合陽一さんのセンスを存分に味わうことが出来ます。全部が全部共感するわけではないけど、参考にする意見の一つとして読むのに損はないです!

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2020年03月20日

Posted by ブクログ

落合さんの思考を覗ける
先日、落合陽一さんをたまたま生で見かけたため手にとった。
読んでみると、あれだけ世間で話題になっている理由がわかった。日本の歴史を振り返りながら、最先端のテクノロジーと共に今後の日本の未来について考察しており、面白かった。経営者で科学者でアーティストで教授で、、、と様々なセクターで活躍されているからこそ、理論で終わらず、具体的な点まで指摘していて、僕も彼のような思考の深みをつけられるようになりたいと感じた。

落合さんをあまり知らないが、時々聞いて気になっている方にはオススメ。

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

書かれている事は、確かにちょっと前から言われていることであるが、だからといって、世の中の他の人が言われていることと何が違うんだろうと言う内容である。
幅広に想定をすることによって、大きく間違ってはいないと言うレベルとしか思えない。

253ページ
ポジションを取れ、批評家になるなフェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。画一的な基準を持つな複雑なものや時間をかけないと、教えないことに、自分なりの価値を見出して、目でろ、あらゆることにときめきながら、あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ。明日と明後日で考える基準を変え、続けろ。

243ページ
自分がそれをしたいからやっているのか、自分がそれをできるからやってるのかをしっかり分けて考えないといけません。

242ページ
これからの時代は、自分とは何かを考えて、じっくり悩むのは全然良くありません。自分探し病はダメな時代です。それより、今ある選択肢の中でどれができるかな?まずやろうみたいなほうが良いのです。

240ページ
我々はわらしべ長者のことをなめていたのです。逐次的にやっていくことが重要であり、機会を伺って動き出さないことには、ただの機械損失になってしまっていると言うことなのです。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

注釈がやたらと多くて読みづらい。文章力はないんだろうなという印象でした。内容は、特段新しい発見や気づきはありませんでした。ひとつの専門性を突き詰めるという点には納得できた。

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2025年04月21日

Posted by ブクログ

5年前の本。落合陽一の本は読んだことがないので、どれくらい読みが当たっているのか分かるかしらと確認するつもりでパラパラ読んだ。

古い感じは全然しないので、未来予想の射程が長いのだろう。

仕事で、中身のない修辞のみの文を見ると、「英語に訳せるか」を判定基準にしているので、以下の記述は、そうそうと思った。

P115
今後は「訳せない」こととは、考えがまとまっておらず、コミュニケーションが取れないことと同義となるのではないでしょうか。

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2023年01月14日

Posted by ブクログ

人口減少、高齢化はチャンス⁈
新たな視点が学べる本

落合さんの本を初めて読んだが既成の視点に捉われない発想ができるのがすごい。
これから人口減少というとネガティブなイメージをしてしまうが、自動化、機械化を進める上では良いという。
まさに物事には二面性があり、一つの視点に捉われてはいけない事を教えてくれている。

本書を読み進めると知らないワードが次々出てきて正直読みづらいのだが(笑)、またそのワードを調べる事で知らないことを知れて面白いという感覚になってしまう。

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2022年11月01日

Posted by ブクログ

面白いと思う部分もあれば、私の知識不足のためかよくわからないと思う部分もありました。機会が台頭している世の中に乗っかるべきだというのはわかりました。

面白いと思ったのはワークライフバランスという考え方に対する提唱。「ワークアズバランス」という考え方です。
時間で無理矢理区切るから仕事のオンオフスイッチを切り替える負担ができる。昔から日本は長時間労働の背景があるのだから、仕事も生活の一部だと考えたほうが負担が少ない。
昼休みに仕事をするのはおかしい!という人もいますし、私もそう思うが、臨機応変に対応するにはこの考え方のほうがこの国で生きるにはストレスが少なくて済むとは思った。

少子高齢化社会はむしろ機械化の世の中にするにはうってつけというのも前向きな考えでいいと思いました。

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2022年06月04日

Posted by ブクログ

日本で数少ないテクノロジーとメディアに詳しい人間であることを自負する落合陽一によって書かれた著書。今の日本社会にあった仕組みをきちんと作ること、これからの日本、日本人に必要な意識改革とビジョンを語る。

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2022年01月31日

Posted by ブクログ

さらっと2時間程度で流し読み。
昭和から続いたいわゆる欧米に迎合した現在のスタイルを批判しつつ、むかしからの日本的感覚である八百万や士農工商といった制度を参考にこれからの日本の在り方を伝えたもの。
僕も八百万の精神が好きでとても良く共感できた。これは弥生的なものから縄文への回帰と見た。
特に第6章の教育はよいアイディアだったと思うが、それらをどうやって実現するかが問題だなと。

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2022年03月02日

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