【感想・ネタバレ】史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀のレビュー

あらすじ

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極限のスピード!現代将棋の最先端がここにある

本書は初手▲2六歩から▲2五歩と進め、3三に上がった相手の角頭目指して一目散に早繰り銀を仕掛ける「極限早繰り銀」について解説した初の戦術書です。

飛車先の歩を決めるのは損という従来の常識を覆し、玉の囲いを最小限にして攻め掛かるこの戦法はまさに現代将棋の象徴。佐藤天彦名人や藤井聡太四段らが採用し、その優秀性がプロ間でも認められつつあります。

しかもこの戦法のいいところは著者の佐藤慎一プロも言うように、実は攻撃のパターンはあまり多くないということ。単純で覚えやすく、狙いも分かりやすい。それでいてプロでも通用するのだからアマチュアにとってこれほど良い戦法はありません。

さらに初手▲2六歩から▲2五歩と突くことで後手のはやりの戦型である「横歩取り」「ゴキゲン中飛車」「2手目△3二飛戦法」などの戦型をすべて封じていることも見逃せません。

「極限早繰り銀」は将棋史に革命を起こす万能戦法なのです。

本書を読んでそのスピード感を自分のものにし、ぜひ得意戦法の一つに加えてください。

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Posted by ブクログ

守りの手は最小限にとどめ相手に速攻を仕掛ける極限早繰り銀戦法を、考案者の佐藤慎一先生が解説した本。
相手の不用意な駒組みに対しては僅か39手で勝勢になることもある本戦法、勿論その攻撃力もさることながら、攻め筋が限られていて分かりやすいのが長所(例えば角換わりや横歩取りの最新形は難しすぎて僕のようなヘッポコにはサッパリだが)。具体的には、48銀〜37銀〜46銀と上がった後、35歩〜24歩、または後手雁木なら24歩〜35歩といった手順。さらに、飛車先の歩を早々と決めることでゴキゲン中飛車の変化をなくしているところも見逃せない。
(ただ、後手番早繰り銀については有力な対策が編み出されていることもあって、本書で実際に読んだのは先手番早繰り銀の解説(70ページくらい)、自戦解説、次の一手の箇所のみ。)
実は未だ実戦では試せていないのだが(後手番の人に振り飛車にされてしまうのが続いている)、是非とも得意戦法にしたいところ。

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2020年03月01日

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