あらすじ
「心ひとつの置きどころで、運命は変えられる」……。自らの不治の病を修行により克服。政財界の大物をはじめ、数多くの人々の心に、壮大な生命力と幸福感みなぎる心身統一の教えを遺した中村天風。本書は、直々に教えを受け、その思想の普及に力を尽くしてきた著者が、天風哲学の真髄を熱く伝授する。自然と一体になった人間の強さと、困難を乗り越えるための心の力を説く迫真の人生訓。
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Posted by ブクログ
1993年めで天風会専務理事という肩書を持っていた経済学者の故・清水榮一氏が、1995年にPHP研究所から刊行した単行本『一回限りの人生 ~恩師・中村天風に学ぶ~』を、1997年に改題・文庫化したもの。
タイトルに中村天風氏の名前があり、内容説明にも「天風哲学の真髄を熱く伝授する。」とありますが、実際の内容は、清水氏の随想録、という感じです。
PHP研究所からの出版物ということだからか、一部に松下幸之助氏のの名前が出てきたり、古史古伝『秀真伝(ほつまつたえ)』を紹介したりと、天風哲学に留まらない内容で、一応、天風哲学は語られますが、清水氏のフィルターを通した清水哲学、という感じもしましたね。
全体的には、引退したおじいさんの昔話を聞く、という感じで、想像していた内容とは違いましたが、読み心地は悪くなかったですよ。