あらすじ
小学校3年生の時にSMAPを知って以降、SMAPに自らのアイデンティティを仮託し、ファンとして約20年を過ごしてきた著者が語る、自身の、そしてSMAPの青春期、成人期、成熟期。軌を一にするその物語には、SMAPが作り上げたエンターテインメントの軌跡のみならず、未来までもが刻まれている。決して出会うことのないアイドルとファンが、肯定し、そして肯定される29年目のお話。
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Posted by ブクログ
著者を取り巻く環境の変化と著者が1番愛したSMAPの変遷。
気恥ずかしさの中に自分が日常からぷつんと切り離されていく寂しさをその時初めて覚えた。
そして母親に連れられて2番目の小学校に初めて行ったときのこともよく覚えている。
新しい小学校は長い坂の上にあり、集団登校の列の見知らぬ顔にドキドキしながら母の後ろをついていった。
ついに言えなかったが実は引っ越しの落ち着いた前日からこの朝がとにかく不安で不安で仕方なかった
それでも膨れ上がった緊張を抑えながらやっと先生に挨拶した時なんと母親が手続きに必要な書類を家に忘れてしまったことに気づいた
私はまたもや1人で今度は職員室で待つことになってしまった
30分ぐらいの時間がものすごく長く感じた
思い詰めた表情で1人ベンチに座りこむ香取に最初に声をかけたのは同業者でもスタッフでもなくたまたま同じベンチに座っていた隣の若い男性だった香取がそれとなく事情話すと男性も続ける