【感想・ネタバレ】欅姉妹の四季 １巻のレビュー

大槻一翔

日本の四季の移り変わりを、４姉妹とともに描く読切連作。
初夏は明るい時間が長くて過ごしやすい季節。軽装で運動に適し、雨も多いが海遊びも楽しめる。
そして、この季節を最大限楽しめるのが三女の欅いずみ！ スポーツ万能・運動大好きで明るくまっすぐな性格。
単行本第１巻ではいずみをフィーチャーしながら、初夏に過ごす４姉妹の様子が描かれていきます。
長女・睦実は料理が得意で、大声持ち。次女・朱美はスタイル抜群の読書家美女。四女・瞳は清楚で奥ゆかしく、手芸が得意。
著者・大槻一翔の柔らかで魅力的な作画にもご注目下さい！

[ブクログ · ★★★★★]

最初読んだときはあまりビビッと来なかったけど、じわじわと好きになった作品。笑
第一話の朱美が本を読む場所を探す話、衣替えの話、温泉旅行に行く話が特に好き。
いずみは年の割に子供っぽすぎないか…？と若干苦手だが妹はいずみが一番好きだそうで、人それぞれだなと思った。

[ブクログ · ★★★★☆]

タイトルどおり、姉妹のゆったりとした時の流れを覗きみることができる作品。ただただ過ぎていく日々の大切な時間を思わせる。
感情の描写がリアル。どうしてここまで女姉妹のことが分かるかなあ！と驚き。特に注目させるのは、三女いずみちゃんの葛藤でしょうか。くだらないことで喧嘩したり、我儘言ったり、思春期特有の「なんかよく分からないけど嫌だ！」みたいな、表現し難い謎の感情がまさにコレって感じで表現されている。そして、そんないずみちゃんの日々も移り変わっていく。日々の生活への愛あふれる、繊細で奥深い作品だと思った。
姉妹の可愛いこと。画力もさることながら、四姉妹各々の個性が生き生きと表現されていて、どの娘も良いなあ…と思ってしまう。

[ブクログ · ★★★☆☆]

ハルタコミックス特有の画力の高さ、女の子のかわいさはあって、面白くは読めた。ただ表題にある「四季」を感じられる要素が思ったよりも少なくて、ドタバタとした姉妹もので終始してしまっているのが残念ではある。これからどう膨らむか期待。