【感想・ネタバレ】ニコラのおゆるり魔界紀行 2のレビュー

宮永麻也

魔界に迷い込んだ人間の少女・ニコラと、魔族の旅商人・サイモン。
ふたりの魔界珍道中は、さらに奥地へと。
元気いっぱいに魔界を走り回るニコラに、さまざまな出会いが訪れる第二巻。
好評の描き下ろし「旅のそのあと」も収録。

[ブクログ · ★★★★★]

不思議であったかい魔界冒険譚。相変わらず癖のある絵柄だが、それがいい。細部まで書き込まれている小物も雰囲気作りに一役買っていると思う。お話ではサイモンの父が出てくる「グイネ町のトビー」が良かった。また、旅のあしあとはズモモ族が出てきた11話目のものが一番好き。水差しをいじってる際の可愛らしさと言ったら。

[ブクログ · ★★★☆☆]

お母さんの情報に近づいていく。
サイモンの養父が出てきて、ニコラを娘かと勘違いし、３世代異種族だなーがはは！

[ブクログ · ★★★☆☆]

"「魔界への秘密の抜け穴を通ったの
それからずっと歩いたけど ものすごくお腹が空いて」
「なるほど 運がよかったな
通りかかったのがせがれで
俺に似て旅の達人だし 異界の民に優しいしな」
「うんそう思う」
「……おいよせ」"[p.113]

2巻待ってた！
タイトル通りにゆるりとした魔界の旅だけど、サイモンの過去がわかったりニコラの母の一片を知れたりと気になってたことがそっと明らかになるのも良い。
ニコラの台詞を言われるより先に汲み取って、何も見つからなくても行きたいかっていうところにサイモンの優しさが込められてて良い。
早くも3巻が待ち遠しい……。