あらすじ
往々にして世間は障害者を汚れなき存在のように扱う。一方で、表には出てこないが、「厄介者」扱いする人もいる。そんな両極端の捉え方ってなんかヘンじゃないか――身体障害者芸人として20余年活動してきた著者は、偽善と建前を痛烈に嗤い、矛盾と盲点を鋭く衝く。「24時間テレビ」「バリバラ」「乙武氏」「パラリンピック」から「やまゆり園事件」まで、本音度100パーセントで書き尽くした、前代未聞の障害者論。
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Posted by ブクログ
本音で話そう。
もしこの本に帯をつけるなら間違いなくそうする。
それぐらい青山氏は率直に本心を語っている。
障害は個性ではなく障害、それを踏まえた上でなんでもない人としてぶつかり合いながらも話す事が差別や偏見をなくす第一歩なのだ。
ボランティア等やメディアの必要以上の善意や感動の押し付けが実は迷惑であったり、乙武氏やバニラエア、バリパラへの批判も中々鋭い。
(乙武氏の綺麗事しか見せない且つそれを今まで利用している節への指摘やバリパラの結局は福祉の域を超えていない、つまり極端な話だから明石家さんまさんのようにプロとして番組を見せる域に達していない所、バニラエアの問題は騒動を巻き起こすような形やLCCの事情も踏まえたやり方を考えるべきというやり方への指摘を的を得ている)
昨今のポリティカルコレクトの流れへの批判にも通じるものがあった。
人の手を借りなければならないけれども、それとこれは違うのね
Posted by ブクログ
よくわからないという対象として障害者を見るのではなく、健常者と同じ人間として見てほしいということが、少し表現を変えながらも繰り返し書かれていました。
著者は昔と比べると外に出る障害者も増えたとおっしゃっていましたが、私の印象としては、まだまだ街中で見かけることは少ないという感じがします。
私自身、障害のある方と出会ったら、どのように接したらいいか、正直、戸惑うだろうなと思っていましたが、複雑に考えず、普通に接すればいい、障害のある方もそれを望んでいるのだとわかりました。
「知らない」を知らないまま放っておかず、まずは一歩踏み出すことから始め、お互い理解しあえる関係を築いていけたらと思います。