【感想・ネタバレ】暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~のレビュー

あらすじ

VR格闘ゲームで活躍するプロゲーマー高校生・平田鋭一は偶然、同級生美少女・一色葵が「暗殺拳流派」の継承者だと知ってしまう。その技に惚れ込んで、勢いでゲームに誘ったら……なぜか彼女と付き合うことに!?

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Posted by ブクログ

これはなかなか面白いアイディアの作品だった
現代社会で暗殺技術を持ったキャラが生活しているという設定の漫画・ライトノベルはそれなりの数が存在している。それらの多くはその暗殺技術を活かすバトルモノか、暗殺技術とのギャップを狙った日常モノのどちらかであるような気がする。そうなってしまうのは、やはり普通の現代社会に暗殺者が溶け込むのが難しいからだろうね

ところが、本作では現代社会に溶け込めないはずの暗殺技術を体感型対戦ゲーム「プラネット」の場に落とし込むことで上手く活かしている。
更に葵は暗殺技術を持っているゆえに周囲と触れ合えなかった、皆と遊べなかった孤独感があることで、より「プラネット」を楽しめるようになっている
暗殺技術は相手の命を奪う技術、それを活かそうとすれば本来なら命の遣り取りが必要となってしまう所、本作ではそれを遊びの場で活かせるようにしたアイディアがとても良い
タイトルではチートなんて表現してるけど、その暗殺技術で倒された側もとても楽しそうにしていたのが印象的。それが出来るのも全ては本作で展開される勝負が「遊び」だからなんだろうな

そして物語は鋭一の勘違い告白から始まる。個人的には勘違いで恋人関係になってしまう導入ってそれ程好きではないんだけど、展開が進み何故葵が鋭一の告白を受けたのか説明され、最終的には葵の全てに惚れた鋭一が告白し直す展開があることで何となく許せてしまった
というより暗殺技術を持ち周囲に壁を作っていた葵を「プラネット」の世界に引きずり込むにはそれくらいの導入がないと無理だったのかもね
それに勘違いから恋人関係が始まるのは確かだけど、暗殺技術継承者なんて凄まじい背景を持つ葵への鋭一の対応って、基本的に思い遣りが有るし何よりもその技術を恐れないし否定もしないんだよね。なし崩し的に始まってしまった関係だけど特殊な背景を持つ葵には鋭一以上にマッチする恋人は居ないかもね

細かい部分でツッコミどころが多いのは気になるけれど、今後の展開についても期待したくなる内容だった

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2018年07月29日

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