あらすじ
まずインパクトのある本の題名に、「なんだ、この本は!?」と思われる方が多いだろう。「14歳でホステス?」「それが、年商10億の社長に?」「本当なのか?」。最初に述べておく。この本に書かれていることは100%実話である。著者は1975年北海道生まれ。小学校にあがってすぐ、両親の離婚で東京の下町・北千住に母姉と移り住み、極貧生活のなか、壮絶ないじめにあう。それからは一転非行の道へ。母親に「殺人以外は全部したね」といわれるほどの悪さを繰り返したあげく、ついには親からも見放され、14歳で水商売の世界に入る。その後、頭角を現し銀座、歌舞伎町でナンバー1ホステスになるものの、心を病み、普通の幸せを求めて結婚。だが、その結婚生活もわずか10カ月で破たんした。しかし、著者の人生はそこから一変する。運命の出会いと不屈の精神で、知識ゼロからIT会社を起業。業界十指に入る優良企業へ育て上げたのだ。とにかく息もつかせぬ展開に、読み始めたらページを繰る手が止まらない。読者は、「人を信じることと、あきらめないことの大事さ」「人はいつでも、どんな境遇からでもやり直せる」ことを学ぶだろう。
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Posted by ブクログ
女性のキャリアは仕事の経験だけではない。子育ての経験、主婦としての経験、それら全部が、キャリアになる。PTAでの経験も、キャリアだ。地域のボランティアだってキャリアになる。親の介護だって立派なキャリアだ。更年期で体調がおかしくなる事だって、女性の立派なキャリアだ。私は思う。靱性上の経験その全てがキャリアになるのだ。
今のパナソニックを一代で作り上げた松下幸之助さん。「うちの会社は、たまたま電化製品を作っていますが、本当は品減を育てています。会社の使命は人間を育てることなんです」
会社は子育てとよく似ている。会社を創業した時は、オギャーと産声をあげた赤ん坊である。3年間は髪を振り乱して、赤子の世話をしなければならない。5年たつと少しは手がかからなくなるが、それでもちょっと目を離せば簡単に死んでしまう。つまり倒産する。会社が10年を超える頃には、思春期が近づく子供のようにやや複雑になってくる。時には親(社長)一人では解決できないような複雑な問題にぶち当たり、ママ友やおばあちゃんからヒントを得たり、思いもかけず、出来が良い子供から助けてもらったりしながら、成長していく。母親が、子供を産み育てながら成長していくように、会社や経営者も経験を重ねながら育っていくのだ。