あらすじ
IQが高く、学業成績がいい子が育つ方法!
父親も子育てに積極的に関わろうとユニセフが提唱する「パパ・イニシアチブ」。北欧やカナダはじめ、先進各国で始まった新しい子育てスタイルは、世界的注目を集めている。
その背景に、パパ・イニシアチブで育った子は元気で賢く、IQが高く学業成績もよいという結果が出ていることがある。さらに、人間関係能力や問題解決能力が発達しているとされている。自身もパパ・イニシアチブを実践している著者が、日本でパパ・イニシアチブを始めた人たちの体験に基づき、「パパ・イニシアチブ」子育て法を紹介。イジメやひきこもり問題、さらにネットをめぐる問題があるときこそ、パパ・イニシアチブの出番!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
統計的には母親と父親ではどうしても子どもにあげられるものが異なるようです。
母親は優しさから安心や安らぎを、
父親は外との繋がりをもたらし社会性を、
子どもは伸びるそうです。
今のご時世、イジメやネット依存など、沢山の不安が身近にあるとも言えます。こうしたものとうまく付き合うには親子の繋がり、特に自分は見守られているという安心感が重要。それは普段の接し方、親の真剣な触れ合いが支えとなります。口下手だろうが屋根の下に一緒に暮らしていれば伝わるものがあるのです。
今、自分も子育てする父親ですが、子どもとの関わり方は真摯に向き合いたいと改めて思わせてくれました。
以下は自分が特に心に響いた部分の抜粋です。
・愛情を強めるオキシトシンは、愛や絆を邪魔する相手に対して攻撃性を強める働きもします。たとえ夫でも、育児に非協力的な態度を見せれば、攻撃の対象になりかねません。ときには夫婦関係に破綻を招くほどの攻撃性です。オキシトシンの分泌ふ哺乳類共通の生理作用ですが、動物も子育て中は子どもを守るためかな容赦ない行動に出ます。愛を守るために攻撃性が高まることは、心得ておくべき重要事項です。(33ページ)
・オキシトシンとママのリラックス度を調べた実験です。リラックスしてオキシトシンが高まる場面は2つ。
1つは授乳中、もう1つは夫と子どものことについて話している時。夫が妻と向き合い、まじめに育児の悩みを聞いているとき、妻は心からリラックスしていたとのこと。アドバイスがなくとも、自分の話が受け入れられ、夫が寄り添ってくれていると感じるだけで、妻はリラックスできてオキシトシンがよく分泌されました。(34ページ)
・「反抗期の子どもにどう働きかけるか」
もちろん思春期になってから子どもに関わろうとするのは無理があります。子どもの耳を自分ほ言葉に傾けさせる準備は、生まれたときから始まっています。寝返りをうってハイハイをし、自分ほ足で立って歩いて、言葉やいろいろな力を獲得してきた成長の軌跡をともに過ごしたからこそ、むずかしい年頃になっても親の言葉に耳を傾けるのです。自立に向かう子どもが助けを必要とするときに備え、それに応える土壌を家庭につくっておくのは親の側にしかできないことです。
パパと過ごしてその生き方にふれておくことは、子どもにとって、将来起きるかもしれない苦難に対処する力を受け継ぐことを意味します。男親の荒っぽい遊びを通じて、攻め方や身を守る術を学べます。パパとのお出かけは、他人との協力のしかた、交渉のしかたや取りまとめ方など社会性を習い覚える機会になるでしょう。こうした積み重ねが、アドバイスを聞き入れる親子関係を築いていきます。共通の経験で育んだ信頼の絆ゆえのことなのです。(98ページ)
・「子どもは親の本気度を見ている」
子どもへの言葉かけや接し方のテクニックの上手、下手よりも、子どもが見ているのは親の本気度です。真剣に自分を見てくれているか、自分にどれほどの関心を向けているか、子どもたちは独特のアンテナで敏感に感じとってしまいます。同じ屋根の下に暮らしているのですから、小手先のテクニックでは長持ちしないし、そうした働くかけをしたところで返ってくるのはやはり表面的な反応にすぎません。
誰であれ自分に関心が向くのは、うれしいものです。親の真剣さを、子どもは喜んで受け止めます。
小学生にもなれば、厳しいことをいい渡さなければならない場合もあります。しかし本気くら出た言葉が自分への思いやりがこもったものであることを、心のどこかで子どもは了解しています。
Posted by ブクログ
いい刺激にはなったと思う。
完璧にはできないけど、子供と触れ合う時間を設けることはできると思う。その時間が自分の精神的な安定にとっても大事なのであれば、なおさらのこと。
かけがえのない時間だと思って大事に過ごしたい。
Posted by ブクログ
良くも悪くも科学的な本ではない。
具体的な事例ベースで書かれているのはよい。
例は具体的なのはよいけど、サンプルに偏りがでるのと母数がのが難点。
事例のみなさん、結構社会的にハイスペじゃないかと。
そのあたりに当てはまらない人は、想定読者に入っていないという風に考えると、納得。
悪意はないと思うけど、読み手を選びそうな感じがしました。
Posted by ブクログ
「ソースは俺の周りの人」レベルの、実例集みたいな感じです。
でも、要はパパが育児に協力的で、家庭に時間的余裕がある子は優秀になるということかな。
ママだけと関わるより、関わる人が多い方がその分視野も広がるのは、その通りだろうし。
しかし、睡眠不足の無理がたたって倒れてしまったパパなど、根性論を讃頌するのはいただけない。
それだと現代のママの、寝ずに無理をする美学を男にすげ替えただけだ。
現代のママ達は「ママなら無理はするもの。寝れないの当たり前」を生きている。それを解決するのにパパの協力は欠かせないと思うけど、パパも寝ないで無理するのは同じ過ちを繰り返すだけであり、意味ないと思うんだよね。
ていうかパパも育休取って、2人がうまく協力すればもっと寝れますよ。経験談。