【感想・ネタバレ】モノクロの君に恋をする(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

四月、俺の未来は薔薇色に見えた。浪人覚悟で受験した大学に合格、そこには面倒見のいい先輩と、あわよくば恋人がいて、大好きな漫画の話もできる、充実の日々があるはずだった。だが、漫画サークル「パラディーゾ」に入った俺を待っていたのは、奇人・変人の先輩たちとの日々。違う。待ってくれ。それに俺が気になるあの女の子は……。漫画への熱き想いを描く、切なく甘い青春小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

格好つけたくても格好のつかない、不器用でけたたましくてどうしようもなくナイーブな社会不適合者たちの青春物語。
自分も同類なので読んでて愛おしくなってしまった。すごく好き。
みんな賑やかしく強く生きろ。

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2022年12月21日

Posted by ブクログ

なにこれ…めちゃくちゃおもしろいじゃない!
高校まで漫画オタクにも関わらず、それを隠してテキトーに過ごしていた小川卓巳。大学ではステキなサークルに入って、薔薇色のキャンパスライフを夢見ていた☆のに…なぜか入部したのは社会不適合者ばかりの澱んだ漫画サークル。
この主人公始め、先輩たちや同級生の陽美ちゃんのキャラがめちゃくちゃおもしろい!泣いて笑って青春してて、バスの中で読んで、吹き出してしまったり泣きそうになったり。台詞が思いやりがあったり、はたまたふざけてたり、メリハリがきいててとても良いですね!

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

漫研の暑苦しい青春もの。入部試験の件から面白さがテンポよく続いて最後まで楽しかった。先輩たちのキャラがバカバカしくて良い!

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2017年09月06日

Posted by ブクログ

新潮文庫nexから刊行されていることもあり、ライトノベルと一般文芸の中間のような読みやすい作品。
地の文が話し言葉で書かれていることは多いが、ラノベのように会話文だけで進むことはなく、情景描写もある。

全4章で構成されており、物語づくりの基本通りに起承転結の順になっている。
2章で順調にサークルに馴染んできた様子を見て「3章は波乱が来るな」と確信した通りの展開に。
しかし、天原の過去に何かがあるのは感づいていたが、空気が読めない人だという印象は持っていなかったので、このイベントには違和感を覚えた。

登場人物は個性豊かで面白いが、相対的に主人公が地味に見えてしまう。
「漫画好き」という特徴は登場人物全員が持っているものだし。

全体的によくできているものの、ひねりというか突出したものが見当たらず、惜しい作品。

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2020年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章や作品の雰囲気作りは巧みだが、少し物足りないなと思います。
特に主人公の造形については、彼が負うべき傷を他のキャラクターが負っているような、そんな印象を受けました。
著者の小説は常に、小説やあるいはキャラクターに対して真摯だなと思うことが多いですが、今回はその点少しばかり軽率ではと思います。

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2017年07月05日

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