【感想・ネタバレ】ヘンな論文のレビュー

あらすじ

珍論文ハンターのサンキュータツオが、人生の貴重な時間の多くを一見無駄な研究に費やしている研究者たちの大まじめな珍論文を、芸人の嗅覚で突っ込みながら解説する、知的エンターテインメント本!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

13本の「ヘンな論文」が紹介されている。いや、実際にはちっとも変ではない。むしろ、世の中の「論文」に対するイメージが硬すぎるし、狭すぎるのだろう。

個人的には、あくびの研究が最も興味深かった。まず、昔、あくびの原因は酸素の欠乏だと聞いて信じていたのだが、違うというのに驚き。

そして、あくびのことを考えるだけであくびが出るという。それなら、眠れない人は羊を数えるよりも、あくびのことを考えた方がいいのではないか? それとも、あくびが出たからといって、眠くなるわけではないのだろうか? などと、可能なら自分でも研究したくなってくる。

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2022年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イグノーベル賞もそうだけど、一見ばかばかしいと思える、何の役に立つのかということを真剣にコツコツと研究し、論文を書いて発表している人の姿勢には頭が下がる。

特に感銘を受けたのは、「コーヒーカップにインスタントコーヒーの粉末を入れ、お湯を入れてスプーンでかき混ぜると、スプーンとコップのぶつかる音が、徐々に高くなっていく」と教え子に言われた高校の理科教師の話。
まずそれが事実かどうか、混ぜ始めから時間を追って音の高さを測定し、数値化する。

何を混ぜると高くなり、何を混ぜると高くならないのか。
実験を繰り返し、音を変化させるものの正体を突き止める。
国内で同じ実験をした記録はなかったが、100年前のアメリカで同じ実験の結果同じ結論になった論文があったそうだ。
でも100年前だったので、音の数値化は今回が初めてとのこと。
こんな熱い先生に教わったら理科も楽しいよねえ。

「湯たんぽ」研究は、研究者がすごかった。
ふらっと立ち寄った古道具屋で湯たんぽを見つけたことから湯たんぽに興味を持つのだけど、デザイン、機能、由来等の深堀度がハンパじゃあない。
で、唯一無二のすごい、けれど無名の研究は、いろんな人たちからパクられる。
その不条理も含めて読む価値あり。

「浮気男の頭の中」を読んで。
奥さんを愛しているけど、どきどきしない。
いつもと違う役割と経験を経て、自分が成長できる。(それを奥さんに還元?)
なるほど。
だとしたら、同じ理屈で奥さんが浮気をしても、大らかに許せるということなんだな。

そして、「妻とは別に君のことを愛している」と言われた愛人は、この理屈をどう思うのだろう。
誰か研究して論文を書いてくれたら、読んでみたい。

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2019年08月29日

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