【感想・ネタバレ】グランド・ミステリーのレビュー

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面白い! 最初は、少しとっつき難いかもしれないが、読み進め重層的な世界が見えてくると、一気に最後まで読んでしまう。さすがベテラン作家です。

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2022年01月24日

Posted by ブクログ

単純なミステリーとは到底言えない小説。戦記物であり、SFであり、それよりも物語として、久々に面白いと思った。個人的には、アービングの小説を読んだ時の満足感と良く似ている。持つのも大変なくらいの分厚い文庫本だったが、まったく気にならないくらいの読後感だった。

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2016年02月23日

Posted by ブクログ

ここ数年で一番面白いと思った本。一度読んだだけでは筋が追えないが、二度目に読むとその仕掛けが実に秀逸であることが分かる。文庫の解説者は四度読んだそうだ。それだけ読んでも新たな発見がある本だと思う。

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2015年10月16日

Posted by ブクログ

入り組んだ構造で、くらくら目眩がするような小節。
一度読んだだけではよくわからないところもあるが、面白くて一気読み。

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

「グランドミステリー」は、僕がはじめて読んだ奥泉作品だ。相当前に読んだもので、ストーリー云々はまるで記憶になかったが、時間を迷宮的に超越した、軍艦とベニスと加多瀬と志津子の物語、というふうに記憶していた。
実に何年振りか(何十年ぶり?)かの再読だったが、記憶していた以上に辛辣な日本、日本人への批評的文学だったように思えた。ただしそこは奥泉さんなので、あくまでもエンターテイメント要素が前面に押し出され、むしろそちら方面に傾きすぎて重心が散らばってしまっているところが本作の弱点でもあるように感じた。夕鶴事件の真相、と銘打たれてスタートした物語だが、結局のところその真相などはたいした真相ではなく、手紙の紛失事件もその真相はたいした真相ではなく、川崎整備兵の失踪もまたたいした真相ではなかった。重心の散逸は、もしかしたらわざとなのかもしれないが、奥泉さんの小説を常に蝕んでいる。どた馬、豆だいふく、貧乏神などのエピソードに見られる悪ふざけも気に入らない。
でも、それでもなおかつ魅了されてしまうのが奥泉さんの凄いところだ。なにを置いても絶賛されるべきは圧倒的なその表現力、描写力、文章力だ。ほぼすべての文に感嘆してしまう。連続ドラマの終わり方のような、章の締めくくりの一文も素敵だ。そして毎度の迷宮感。僕が奥泉さんの小説を読むのは、この迷宮感を味わいたいからに他ならない。グランドミステリーは、その名の通り、ミステリーチックな迷宮感を味わうには最適な作品です。

今回文庫版を読んだのですが、ラストシーンが記憶と違っていました。単行本と変えてますか??それともただの記憶違いかな。

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2018年07月25日

Posted by ブクログ

久々の、得体の知れない面白さ。川越高校~ICU出身の芥川賞作家による、文庫で940ページ、1,300円の小説。解説で二人の作家が実に優れた紹介文を書いているので引用。

・「この人、まじで天才や…」(三浦しをん)
・「本格ミステリのモチーフと戦記文学の背景とSFの設定を借り、現代文学の方法論を使って書かれた一大エンターテインメント」(大森望)

まさにこんな感じ。話の訳が分からないのではなくて(分かります)、なんでこんなものが出来上がったのか、そこが分からない。今まで未読ですみません、だけど残り全部未読かと思うととても嬉しい。

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2015年11月14日

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これはやっぱり 凄い!のひとこと。
結構以前から奥泉氏は すきでしたが、これは なんか つききれてる感じ。

種々の要素がからみあい、それでいて、シンプル?な主題をつきつめた一品
文体も結構きにいってます。
しかしこのプロットは 計算してこうなってるのか、素?でこうなってるのか。。。いずれにしても凄まじい構成力。脱帽です!

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2014年02月10日

Posted by ブクログ

いままで著者の奥泉光に対する印象は「理屈上は面白いが体感はイマイチ」「他人から説明してもらうとすごく面白そうなのに、自分で読むとそこまでではない」というもの。2、3冊しか読んでない段階での感想だけど、それ以上は追いかけなくてもいいか、と判断していた。
それがこの『グランド・ミステリー』でかなり変わった。グランド=壮大な、という名に恥じない大作。ミステリーとしても、SFとしても、戦記としても、人間観察としても、面白い。多様な読み方ができる、というのは良作の証拠。
単行本では上下巻になる分量なのに残り100ページあたりで「残り少ないが大丈夫か?」と楽しさと寂しさの入り混じった感想を持ったということは、ミステリーとして成功と言える。
(ちなみに一つだけ書かれずに不満な点があるけどネタバレになるから書かない。)
ただし、冒頭に書いた著者に対する感想は、量の面では変化したが質の面では覆るとまではいかなかった。作られ過ぎ計算され過ぎとでもいおうか、著者が書きながら「主人公たちはこの先どうなるんだろう」と楽しんだり悲しんだり苦しんだりしている気がしない。そこが星一つ欠けるところ。

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2013年11月05日

Posted by ブクログ

これはミステリー?歴史改変小説?それとももしかしたら伝奇小説?
太平洋戦争を背景に、ジャンルを超え、渾然一体となって、話が進んでいく。

確かに、『真珠湾攻撃の直後、空母に着艦したパイロットの不可解な死』の謎解きから始まるが、読み進む内に揺さぶられ、何が何だか分からなくなってしまい、一気に結末まで来てしまう。

よくもこれだけ長い物語をコントロールして構成できるものだと思う。
もう1回、いやもう2,3回読まないと全部を味わい尽くすことはできないかもしれない。

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2013年10月13日

Posted by ブクログ

んー。長い。ストーリーと世界観は好きだけど、文章が長くて、読みづらいのと、情報の洪水のようで。。。
なんかもったいない。

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2013年11月02日

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