【感想・ネタバレ】SCSKのシゴト革命 業務クオリティ向上への取り組みのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

業務上の超重要パートナーであるSCSKの近年の改革についての本を今更読みました。
外から見て中井戸会長の存在感は大きく感じられていましたが、その後、現在のSCSKはどうなっているんだろう?
あと、会社を回していく上での、経営層と現場の役割分担についても色々思うところがありました。
もっと早めに読んでおけば良かったなー

以下、印象的だった部分。
・同志社大/中田教授の調査。日本のソフトウェア技術者の月平均残業時間は34.7時間。米国はわずか2.9時間。違いは?理由の一つとして、顧客(ユーザー企業)におけるソフトウェア技術者不足が挙げられる。米国のユーザー企業は就業者100人中2.1人のソフトウェア技術者を雇用しているのに対して、日本企業は4分の1の0.5人。これでは社内で要件定義できず、外部のシステム開発会社に丸投げになるのも無理はない。(p.2)
・大手ゼネコンのCIO「IT業界では科学的プロジェクト管理や品質管理がほとんどなされておらず、とうてい近代的な産業とはいえない」(p.4)
・「業務クオリティの向上を目指す取り組みの一つひとつは、ごく『当たり前』のことだ。例えば、『システムの開発にかかる工数とコストを正確に見積る』『案件の規模や難易度に見合ったプロジェクトマネージャ(PM)をアサインする』『システムの仕様(要件)が完全に固まってからプログラム開発(実装)を始める』ーーなどである。」(p.24)
・旧CSKのプロジェクトチェック手法「3R」。「他の部署の有識者がレビュアーを務める3Rでは、現場の経験を踏まえた鋭い技術的な指摘や業務面での実現可能性のアドバイスから数多くの気づきを得られた。」(p.41)
・プロジェクトチェックの5段階。「(1)引合いリスク審査、(2)体制リスクレビュー、(3)計画チェック、(4)進行チェック、(5)完了報告」(p.60)
・「優秀な人材のノウハウを全社標準にしたい。経験の浅い人材も、そのノウハウ(標準)を活用することで成長を早めたい。顧客視点で見たとき、SCSKの仕事の品質を高めたい。」(p.87)
・「SCSKキャリアフレーム」14職種35専門分野を7段階で評価(p.91)
・7段階の専門性評価(p.95)「レベル6や7の上位資格の面談には、外部の有識者や大学教授などから成る外部委員も参加して、業界全体の水準とズレが出ないように配慮している。」(p.97)
・ニアショア新拠点の選定プロセス。評価項目に沿って各候補地に点数をつけ上位の候補地を選ぶ、ではなく、社内公募をパスした拠点責任者に決めさせた。(p.134)
・システムインテグレーターのリスク。準委任契約での善管注意義務。「法的責任の重さという点で、請負契約と準委任契約に大きな差はない。」(p.160)

0
2020年04月06日

「IT・コンピュータ」ランキング