あらすじ
アイヌ文化とはなにか、彼らはどのようなくらしを営み、どんな世界観をもっていたのか。本書では、史上初のアイヌ出身国会議員であり、その文化の保存・継承に長年尽力してきた著者が、みずからが生まれ育った二風谷(にぶたに)の四季の生活を振りかえりながら、その模様をやさしく紹介していく。食文化、住まい、儀礼、神話・伝承、習俗、自然観や死生観……。それらの記述を通して浮かび上がってくるのは、自然と調和し共に生きようとするアイヌの心である。いまなお日本人に広く知られているとはいえない先住民族アイヌの世界。その全貌を知るための基本書となる一冊。
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Posted by ブクログ
クマ送りの話、クマの獲物を横取りして襲われそうになる話、イヌを送る話など、動物が出てくる話はどれも迫力がある。
アイヌ語での語りも随所に出てくるが、なかなかイメージが掴みにくいのでぜひ実際に聴いてみたいと思った。それと、若者が想いを寄せる相手に贈ったという手づくりのナイフ(骨に彫刻を施してあるらしい)や手甲(刺繍が施してあるらしい)も実際に見てみたい。ウポポイに行ってみたくなった。
Posted by ブクログ
アイヌの文化・思想を自身の幼少期の思い出を織り交ぜて綴っている。
生きて四季折々の自然と共に生活し、結婚、出産、子育てを経て、死んで神の国へ行く。
節目ごとに、今は消えてしまった風習がある事を教えられる。