【感想・ネタバレ】五輪五代記 純国産のスポーツ施設を造った男たちのレビュー

あらすじ

文明開化の波がスポーツにまで及んでいた明治6年。土木業を営んでいた谷川武次郎は、突然野球場の建設を命じられる。しかし当時の日本に野球場を作ったことがある人もいなければ、作り方を知っている人もいなかった。知識も技術もない中で、武次郎は日本の未来のために、ゼロから無謀ともいえる野球場造りに取り組んでいく。武次郎の熱き思いは、息子の武吉に引き継がれるが……。2020年東京オリンピックに向けてすべての日本人に捧げる、5代にわたって日本のスポーツ施設づくりに貢献し続けた一族の物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なかなか面白かったです。

歴史上の実在の人物が登場しますのでノンフィクションかと思いましたが、物語はフィクションです。

日本でもスポーツが国民に受け入れられ始めた明治初期に、文部省から土木職人 谷川武次郎に日本初の「ベースボール場」建設が持ちかけられた。

英語教師ホーレス・ウィルソンの力を借りながら、武次郎は見事に素晴らしいフィールドを造り上げた。

日本のスポーツ施設建設の幕開けであった。

その後、スポーツ施設建設は、武次郎から息子の竹吉に引き継がれ、時代を経ながら2020年東京オリンピックへ向けて5代目の武志へと意志は受け継がれていきます。

スポーツ施設建設に情熱をかけた、谷川一族の熱き思い。

そして、この物語の中心となる戦後のアメリカ支配の中でのテニスコート建設の話では、スポーツを愛するマッカーサーのスポーツに対する真摯な思いと日本の復興を願う気持ちに感動を覚えます。

スポーツ施設建設に人生をかけた男たちのロマンを感じてください。

0
2019年05月15日

「小説」ランキング