あらすじ
ゲイであることを必死に抑え込んで生きてきた新人サラリーマンの柴村。憧れているのは会社の出世頭である上司の丸山課長だ。スマートで仕事ができて格好いい大人の男。そんな完璧な丸山が夜の公園で行きずりの男とセックスしている場面を目撃してしまう。お互いゲイであることがわかり付き合うことになるが、逢瀬を重ねるごとに会社での丸山と違う顔を見せるようになる。人前でいたずらされ、冷たい言葉に辱められ、乱暴なセックスを要求され…。柴村の歪んだ顔を望む丸山に、心は乱されてしまい――。
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匿名
昏さと不器用さ
初読みの作者さまでした。
内に昏い思いを秘めたキャラクターを描くのが上手な方ですね。
色んな意味で欲しがられてる事に喜びと苦さを併せ持ってる上司。その上司に憧れてた部下はずっと悩みを抱え込んでいた。
苦さも含めて何もかも一緒に受け止めてくれるお互いに出会えてよかった。
もう一つのお話は、ゆっくりゆっくり距離をつめ、これから新しい時間(とき)が始まってゆくのを予感させてくれる。
イタリア人の彼、不器用でそこがまたいいなー。
作者買い
課長の表情が時々こわい!笑
この作者さんの作品は大体過去に辛いことがあって、それが今に影響している…というエピソードが入っているけど、課長の過去はなかなか辛そうだった…
イタリアの話をもう少し読みたかったな。