【感想・ネタバレ】カシス川のレビュー

あらすじ

7年前に彼を癌で亡くし、父を見送った私の腸に、癌が見つかった。
これで私はようやく休める、私は腹の中に「楽園」を抱え込んでいるのだ。
告知を平然と受け止めた私は、ともに暮らす要介護4の母との入院を心に決めた。

祖母、母、私――。
“一卵性母子”が伝統の一家で、母と私の闘病が始まる。
頑固で我がまま、愛の重い母と、私のいうことをきかない身体。
一筋縄ではゆかない母娘の、愛と涙の闘病記。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

要介護4の母を抱えながら癌闘病記。自分もお医者に尻を向けて挨拶した経験があり、一つひとつの思いが伝わりすぎるくらいに伝わってきた。いろんな場面で激しい共振があった。死と地続きの場所に居て細胞のレベルに恐怖がしみ込んで・・・・・生きる側に戻ってこられた実感がある。なんて言われるとグッとくるものがあった。また、近すぎる故の愛憎劇には何度も頷いた。一行一行に胸焼けをもよおした。読後数日は天国のような朝が続いた。

0
2018年03月03日

「小説」ランキング