あらすじ
著者が長年身を置いていた外資系コンサルの世界では、「残業が多い人=生産性が低いできない人」「部下に残業をさせているマネジャー=無能なマネジャー」というマイナス評価を下される。そのため、個人も組織も生産性向上に徹底的にこだわっているという。著者は、数多くの日本企業で、業務効率改善プロジェクトを手がけ、その生産性を飛躍的に向上させてきた実績を持つ。そこで本書では、「残業はできない(させられない)。でも仕事量は減らない……」という悩める日本企業のビジネスパーソンに向けて、「外資系コンサル流・生産性向上メソッド」を指南。 【本書「はじめに」より抜粋】コンサルタントとして、私は多くの日本企業の業務改善、効率化プロジェクトに関わってきました。業界も職種も多岐に渡ります。クライアント企業のみなさんが一様に口にするのが「仕事ってこんなに早く終わるんですね」「なんだ、こうやれば効率化できるのか」といった驚きです。本書で提案する働き方は、カルチャーが違うから日本企業に移植できないというものではありません。私のコンサルタントとしての経験がエビデンスです。 【本書の構成】●劇的改善ポイント1 長時間マインド──「成果」ではなく、「生産性」で評価される時代に ●劇的改善ポイント2 無駄な業務──次々と降ってくる仕事を、どう「引き算」するか? ●劇的改善ポイント3 仕事の受け渡し──「手戻り」の発生を、最小限におさえるには? ●劇的改善ポイント4 不毛な会議──「でも、どうにもならない」とあきらめる前に ●劇的改善ポイント5 過剰品質な資料──いかに無駄を省き、適正品質で完成させるか? ●劇的改善ポイント6 回らないPDCA──「問題解決=ゴール」に最短最速で辿りつく秘訣 ●劇的改善ポイント7 ギスギス職場──「制約社員」がいても不公平感を生まない工夫
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
時間を費やすのが良いアウトプット生み、良い仕事に繋がるとの固定観念の打破を皮切りにとても刺激的に始まります。
無駄な業務は無いかと問いかけ、仕事を進める為のフレームワークとコミュニケーションの在り方を説きます。
会議の効率化、資料を作らないあるいはシンプル化、仮説思考で早く回すPDCA、制約社員の条件の明確化など、多くの日本企業で連綿と続いている方式を鮮やかな切り口で是正を推進します。
働き方改革を旗印にITの導入(ドローンで残業を監視するなどは論外ですが、真当なシステムを正しく導入すればこれはこれで有効ですが)を推進するポジショントークが横行する中、その前にできることをしっかり学べました。
Posted by ブクログ
長時間労働を減らし効率化するためのポイントを書かれたとてもまっとうな仕事本だと思う。25分間の集中、時間をコスト換算せよ、なぜ必要なのか問うこと、途中でレビューポイントを設ける、社内でのチャージ制、今作ろうとしている資料は本当に作る必要があるのか、何をどうやって実行するか判断力を付けよ等とても役に立つ内容だ。
Posted by ブクログ
本書はコロナ前の在宅勤務がマイナーな時代の本。
しかし現在では在宅勤務が主流になり、よりコミュニケーションは難しく、家にいるからこそ色んな会議にどんどんアサインされて残業が増えている。
そんな働き方の変わった今にも適用できる内容。
また、仕事効率化系の本で必ず出てくる整理整頓。
今回も最後に登場。
整理整頓の重要性を噛み締めた。
ポイント
・コスト意識
社員の時間は無制限と考え、とりあえずでたくさんの人を会議に招集するが、その時にもコストは発生してる。
・打合せをしない
打合せというゆるい集まりだと予想以上に時間がかかりがち。その結果残業が増える。
Posted by ブクログ
短時間で集中する
時間をコスト換算し、無駄を省く
引き算の考え方、チームとしての割り振りを明確にする
会議は全員に役割をふり、ファシリテーターは持ち回りで担当する
スタイルガイドを作り、パワポや個人の工夫をなくし、書式や色使いを統一する
PDCAを1週間で回す
ステークホルダーマネジメントを行う
同様の本に書いてあることも多かったが、参考になることも多くあった。
ありがとうございました。