あらすじ
『虹色ほたる』の川口雅幸が贈る、冬の感動ファンタジー!時計店の子ども、小6の聖時は不思議な時計の鍵を手に12年まえにタイムスリップ。商店街はまだ活気にあふれ、堅物のお兄ちゃんはやんちゃな少年で、そして夢にまで見たお母さんはやはり優しかった――聖時のかけがえのない時間が刻まれてゆく……
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Posted by ブクログ
物心ついた頃には既に亡くなっていた自分の母親や祖父。
12年前(自分の産まれる数日前)にタイムスリップした小6の聖時(せいじ)。
そこで、出会ったことのない、母や祖母に会うことに。また、12年前の兄と父との交流・・・。
自分の正体を明かせないままの遭遇のなかで、掛け替えのない経験をし、命や家族、地域の大切さを学ぶ。
聖時の家は商店街の時計店「時心堂」。
大型店舗に客を取られ、サビれてしまった商店街なのだが、タイムスリップ先の12年前では生き生きとした商店街が描かれている。
「ラスト、涙が止まらない」と帯にあるけども、そのとおり。
終盤までは大きな起伏のない物語に思えたけども、最後でヤラれてしまうのは前作「虹色ほたる〜永遠の夏休み〜」でもそうだった。
著者は岩手県生まれで、地元にて3代続く時計店「時光堂」の店長とのこと。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
小6の聖時の家は時計店。冬のある日、年の離れた兄と大喧嘩、父にも叱られ店の作業部屋に隠れこむ。そこで聖時は不思議な鍵を発見。古い時計に差し込むと、突如、部屋の時計がすべて反時計回りに回転しだした。やがて聖時の前には一人の同じ年頃の男の子が―どう見てもそれは12年前のお兄ちゃん。さらに幼い頃交通事故で死んだ母親の姿が。どうやらタイムスリップしたらしい。そして、聖時のかけがえのない時間が刻まれてゆく…。
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Posted by ブクログ
不思議な世界と現実世界とを、上手く繋いでいるファンタジーでした。物語の中盤以降は、展開がおもしろくてあっという間に読めました。(小5~)小6の、読書に抵抗がない子ども達向けです。