あらすじ
21世紀に企業が求める人材の特徴は、ひとことで言えば、スマートフォンが全世界に普及したことを前提にビジネスを構築できる人ということになる。
大前研一氏が考える「21世紀に必要な人材」とは一体どんなものか。
これからのビジネスで活躍できる「人材」のカタチがわかる。
【著者紹介】
大前研一(おおまえ・けんいち)
(株)ビジネス・ブレークスルー大学学長
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。
日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長、ビジネス・ブレークスルー大学学長。
著書に、『「0から1」の発想術』『低欲望社会「大志なき時代」の新・国富論』(共に小学館)、『日本の論点』シリーズ(小社刊)など多数ある。
「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。
マッキンゼー時代にはウォール・ストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、
また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。
この功績により1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、95年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。
英国エコノミスト誌は、現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッカー(故人)やトム・ピータースが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいない、と書いた。
同誌の93年グールー特集では世界のグールー17人の一人に、また94年の特集では5人の中の一人として選ばれている。
【目次より】
◆第一章 日本企業の「二一世紀型」人材戦略――大前研一
◆第二章 日産自動車のダイバーシティを推進する人財マネジメント――志賀俊之
◆第三章 サイバーエージェント デジタルネイティブ経営者の育て方――曽山哲人
◆第四章 超エリートIT人材を輩出するインド工科大学の教育――ウダイ・B・デサイ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
グローバルとは、現地で関係を構築できるように、語学と人脈を鍛える
全てが本社と同じ距離
これを10年かけてやる
製造業のグローバル化、とは。
世界同時展開できる事業
マテリアルビジネスから、ソリューションビジネスへ。
10年後の事業、10年後の人事
インターナショナル企業は日本が世界地図の真ん中にある
グローバル企業は地球儀で、常にどこもが中心
サイバーエージェント
決断と内省を繰り返す
人事制度のマッピング
安心と挑戦
非金銭報酬と金銭報酬
Posted by ブクログ
デジタルの急速な進化で人材、スキルが追い付いていないことが経営の大きな課題になっている時代へ今後の人材戦略の考え方。企業は正社員含めた人材のポートフォリオを、社員は21世紀に求められる人材になるためのポジショニング、スキルアップを考えなければならない。
Posted by ブクログ
現代は、デジタルコンテンツを上手く利用しビジネスを構築する人材が求められているが、本書はそれと関連して21世紀型の人材の定義と変化に対応できる組織体制=人事にフォーカスしベストケースを元に取り組み事例を紹介している。話の中にはもちろん、人材への給与について触れられており、日本は安い賃金で労働者を使うとも書いております。
Posted by ブクログ
2016年に開かれたビジネスセミナーの書き起こしです.
4人の発表スライドとそれぞれの質疑応答も収録されています.
大前氏による21世紀型人材戦略の解説
現時点でうまく行っている事例の紹介(日産,サイバーエージェント,インド工科大学)
本書では
デジタル・ネイティブ=若い人
くらいの定義です.
若い人を育てるにはこんなことに意識を向けないといけませんね
という情報交換会な雰囲気を感じました.
サイバーエージェントの発表は人事部の具体的なアプローチが,失敗例も含め多く紹介されていて興味深かったです.
インド工科大学の紹介もよかったです.
インド=ITがとてもすごい進んでいる
くらいの曖昧な理解でしたが,具体的な数字をみると想像を超えてすごいと思えました(受験者140万人に対して合格者1万人など)