【感想・ネタバレ】プロジェクトの「測る化」のレビュー

あらすじ

大手ITベンダーで300件超のプロジェクトの見積もりを支援してきた筆者が、プロジェクトにおけるQ(品質)、C(コスト)、D(納期)、S(スコープ)の測り方を手ほどきします。

プロジェクトの計画を立てたり、プロジェクト実行中の問題発見をしたりするための必須作業となります。

かつて、プロジェクトマネジャーはKKD(勘と経験と度胸)と言われた時代もありましたが、今はそれだけでは太刀打ちできません。納期やコストを守るためにも、多くのステークホルダーの合意を得るためにも、誰でも納得できる客観的な判断基準と、それに基づく素早いアクションが必要となってきています。客観的な判断基準の礎となるのが本書の主軸となる“ 測る化” です。

プロジェクトをマネジメントしていくためにはQ、C、Dが基本と言われますが、ITシステムの場合これだけでは不十分です。起点となるSも管理していくことが求められます。よって、本書では“QCD + S の測る化”としてあえてS を強調しています。

第1章ではQCD+S の各要素を定量することの目的や効果、および、プロジェクト計画時に検討しておかなければいけないことを中心に述べています。第2章では、プロジェクト実行時においてQCD + S の各要素をどのように監視し、アクションにつなげていくかについて述べます。最後に、“QCD+S”の負のスパイラルのパターンとどのようなアクションを検討すべきかについて解説しています。

定量的なプロジェクト計画、および管理には近道はないが、積み重ねていけば必ず成果につながること解説しています。

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Posted by ブクログ

FPの大家が執筆した工数見積もりと計画立案方法と管理方法を述べたもの。
FPを導入していなくても、計画立案のステップとそれぞれの帳票のつながりをわかりやすく解説している。また、見積もりに用いる指標が具体的で実践的。
前半はQCD+Sを測る方法を紹介
後半はプロジェクトの失敗事例とQCD+Sの関係を説
後半はしみじみ読みたい

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2020年10月25日

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