【感想・ネタバレ】凍る空、砂鉱の国 1のレビュー

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Posted by ブクログ

 風景を閉じ込めてしまう結晶「フラグメント」の存在が特徴的なファンタジー物語の第一巻である。
 ここでの物語は、フラグメントを細工している細工職に見習の少女・セッカと、そんな彼女を危機から救ったティトの出会いの物語である。
 フラグメントとなってしまった故郷の村を追い求め、違法なフラグメントを取り扱う商人たちを捜索する物語であるが、ここで少し気になるのは描写の淡泊さだ。
 淡泊というと正確ではないかもしれないが、物語が重要性の軽重やシーンの速度感に関わらず、一定のペースで展開している。
 端的に言えば、バトルシーンと日常風景の物語方が同様なのだ。複雑な世界設定と合わせて、一読では読み込み切れない部分があった。

 その辺も加味しつつ、独特の設定に感じる魅力なども鑑みて星四つ半相当と評価している。
 ナンバリングは01となかなか野心的であるし、これからの物語展開には期待したい。

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2018年03月17日

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