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Posted by ブクログ
料理というのも日進月歩。昔はおいしく食べるためには必須とか常識とされていたことが、科学的なエビデンスが得られたり、調理技術の発達や作物の品種改良によっていまは必要ないプロセスだったりかえって栄養を損ねることになっていたりする。料理ってなかなか科学的な世界。
この本で紹介されているのは、たとえばピーマンは種も食べようということだったり、ほうれんそうは水でよく洗えばゆでる必要はなしということだったり、野菜の扱いに関しては総じて素材に捨てるところなし、あまり手を加える必要もなしといったことに尽きるよう。肉については、下ごしらえのとき砂糖をかけると甘さは残らず軟らかになるとか、レバーの下処理は牛乳ではなく冷水でやるといいとか。解説を読むとなるほどと思わされる。
よく言われるカット野菜や出来合い惣菜もかしこく利用しましょう的な時短とは趣を異にするけれど実は便利で手間いらずだったり一石二鳥になっていたりする。料理に限らず、物事って本質に迫ったり丁寧に向き合うことで三方よし的な、複数の問題を一挙に解決できるようになることってわりと多い気がする。