感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年05月06日
伊坂幸太郎作品、ほっこりしててめちゃ好き。
それでいてウィットにも人生訓にも富んでいる。
男女の恋愛もカラッとしていて、重い話題は他人に語らせるなどして軽くする。
だから読んでいて重たい気分にはならない。
ただ人物相関が複雑で、それぞれ複数人の主観で短編連作集になってるんだけど、それらが絡まり...続きを読む合っていくので、一気に読みながらかつ人物相関図を書きながらじゃないとついていけない。
でもそれもまた伊坂幸太郎ワールドということで。
Posted by ブクログ 2024年04月01日
文章はかなり読みやすいが、人物関係と時系列を追いかけるのが少しややこしい。時間を空けて読むとどうしてもわからなくなりかけた。それでも幾度となく起こる伏線回収やその繋がり方は見事だ。私は読み終えてから相関図を書き起こしたが、読みながら書いていくのも、書かずに頭で整理して進めていくにもどちらの楽しみ方も...続きを読むあると思う。また、相関図を書くにあたり、幾つかの章を読み返したことで確かなものとなった発見や伏線回収には驚かされた。完成度が高い。
本作のような思いもよらぬ繋がりを発見した時、「it’s a small world だ」などと冗談で言うことがあるが、まさにそれに対して登場人物の1人ひとりの人生に踏み込んでいくのがこの作品の醍醐味であると思う。自分の実生活や周りの友達の人生に目を向けても、ここまである意味それぞれに自己を投影することはできないと感じるからこそ、ここに小説ならではの良さがある。
斉藤和義の「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」を読後に聴いたが、佐藤や藤間らのことを思い出して、知っている友人の話を聞いているように、親近感を持たざるを得ず、つい笑みが溢れた。
「出会い」に関するストーリー、自分のこの先の人生が少し前向きに、そして少し楽しみになった。
駅前でアンケート調査するサラリーマン、妻に出て行かれた上司、声しか知らない相手に恋する美容師など
様々な人間達の間で起こる少し不思議な(運命的な)物語。
斉藤和義のベリーベリーストロング~アイネクライネ~を聴いていたら
作詞:斉藤和義 伊坂幸太郎
あれ!?となりこの本に巡り合いました。
伊坂...続きを読む幸太郎作品はこの作品で三作目。
さり気ない各短編の繋がりに最後の見事な伏線回収。
伊坂幸太郎らしい物語の締め方で胸にティンパニーが鳴り響きました♪
Posted by ブクログ 2024年03月15日
連作短編集であり、読破しないと登場人物が混乱してしまった…!後半になるにつれ伏線を回収していき繋がっていく様子は面白かった。
6つの物語は現実世界でありそうでなさそうな話で想像がしやすく、ワクワクした。
登場人物のキャラクターの個性や節々の比喩表現が独特であり、出逢いと別れ、環境の変化によってひとと...続きを読むの繋がりも変わってゆく。
映画もあわせて観てみたい。
Posted by ブクログ 2024年03月27日
出会いについて考えさせられる本でした、素敵で読み終わると世界がキラキラして見えた。
最後に色々繋がっていったのも面白かった。
出会いって劇的なものじゃなくても運命的なものじゃなくても振り返ってみてあの時出会えたのがこの人で良かったと思えるものなんだって本当に素敵な考え方だよね。
それと、音楽ってやっ...続きを読むぱり私たちの生活の一部でいざって時に助けてくれる味方なのよ。
辛い時も楽しい時もその場には音楽があって。
だから私はこれからも色んな音楽に出会って支えられたいな。
読み終わってから実写も見て、春馬が良すぎて胸が熱くなりました。みんなに見てほしい。
Posted by ブクログ 2024年05月05日
短編集だと思ってたら全部の話が少しずつ繋がってて伏線回収がすごくて本当に面白かった。
萌音ちゃんに感謝。
伊坂幸太郎さんの本をもっと読んでみたいと思った。
登場人物みんないい人でよかった。
映画見たい。
2023.9.7
Posted by ブクログ 2024年05月02日
昨今、世の中を見渡せば、暗いニュースがどうしても目を引いてしまう。
それでも・・人を愛おしく思う気持ちがある限り、毎日がほんの少し明るくなる気がします。
さて、作品紹介に移ります。
伊坂さんの描く人物が、本当に大好き!
私とは感性が異なる人物が多数描かれているはずなのに「友達になりたい」と思うのは...続きを読む何故(笑)?
【ユーモアのある言葉・場面】
〇 いいか、藤間、外交そのものだぞ。宗教も歴史も違う、別の国だ、女房なんて・・etc.
⇒夫婦間のいざこざを外交問題と揶揄するセンス・・脱帽(笑)
〇 課長が、ミッキーの長時間手を振り続ける忍耐力について力説する場面
⇒誰かを笑顔にさせるには、並々ならぬ努力が必要ってことですか、課長(笑)
【総括】
お久しぶりの伊坂さんの作品。高校生の頃、夢中で読んだ日々を思い出しました。
独特な世界観もさることながら、伊坂さんの描くキャラクターが大好きなのです。
※私が、ますます人間を大好きになってしまう・・(*´▽`*)
ちなみに、映画も拝見しましたが、作品の雰囲気が私の好みにぴったりでした!
明日も、良き出会いに巡り合えますように!
短編ごとに出てくる登場人物が各話のときの出来ごとに関係していて、読み進めながら(あのときの!)と納得しながら読み進めました。物語全体としては爽やかな印象。爽やかだけど登場人物一人一人の発言が人生の格言になるかもしれないくらい深い。
伊坂幸太郎さんの作品は久しぶりに読みましたが、主人公だけではなく登場...続きを読む人物一人一人の個性がしっかりと描かれており、読んでいて飽きません。
あっという間に読み終えました。
Posted by ブクログ 2024年05月03日
短編集の各章が独立してなくて密接に繋がってる作品がすごく好き。
登場人物のほとんどが別の話でも出てくるから人と人との繋がりを探すのが楽しい。
読み終わったあとに相関図探してみたらすっごい複雑なやつ出てきたから、それ見ながら答え合わせ。
読み終わってからも楽しめた。
☆3.9
Posted by ブクログ 2024年04月27日
自慢じゃないですが、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』は知ってました(曲も意味も)。でもJPOPに疎い私は、本作が斉藤和義さん絡みの執筆など、知る由もありません。
ただ、やっぱり伊坂幸太郎さん。小説にモーツァルトのセレナーデのタイトルを冠するなんて素敵ですね。伊坂さんのセンスの...続きを読むよさを感じますし、どんな話?と期待させます。
本作は6話からなる連作短編集で、伊坂さん曰く「恋愛小説」とのこと。「出会い」がポイントになっている気がしましたが、伊坂さんらしい(ん?らしくない?)軽妙で穏やかな描かれ方をする一方で、ハートウォーミングなんです。もちろん、殺し屋、死神、強盗、案山子など出てきません(笑)。このいつもと違う雰囲気は、賛否あるかもしれませんが、私は好きです。
そして、気をつけないと登場人物が多く、時系列がコロコロ変わり少々混乱するかも‥。出会い・絆がつながっていき、見事に収束していきます。盛り沢山とも受け止められますが、出会ってから途中の濃密さを削ぎ落とし、カラッと描かれる心地よさは、伊坂さんならではという印象です。また、全体の構成、仕掛け、伏線の回収が相変わらず見事だと思いました。
「出会い」の偶然の不思議が、次第に「つながり」の妙に意識がいきます。平穏だけではないけれども、ありがちな日常の中の私たちの心の有り様を、照らしてくれているようです。またしても、心に留めたいフレーズがたくさんありました。
Posted by ブクログ 2024年04月24日
オーディブルにて。
伊坂幸太郎にハマる前に映画で見た時には普通に感じたけど、今見ると色々な伏線があって面白かった!
本の方が時系列変えれるのもあるのかな?
特に最後のリングボーイが大丈夫?と手話をした後にボードを割ったのは痺れた。
後で時系列をじっくりみて、また映画を見たい。
Posted by ブクログ 2024年04月21日
いろんな話、主人公がでて、交わり合っていくのが見ていて楽しかった。
誰もが傷つくことがないパッピーな雰囲気。
登場人物が多いので、途中でこの人だれだっけってなったが、満足度高い。
Posted by ブクログ 2024年04月15日
連作短編群像劇
地域が仙台だったり関東だったり、視点が過去や現在に行ったり来たりするけど、登場人物達が少しずつ関係していたりする
所々で「誰が誰とどの時点でどんな関係なんだっけ?」と思うところがあった
自分で表でも作ればわかりやすいのかもしれない
映画を先に見てたので、大体の内容は知ってた
で...続きを読むも、面白く読めた
流石は伊坂さん、面白い話を書くよね
映画ではカットされたエピソードは
・ドクメンタ
・メイクアップ
二つかな
確かに他のエピソードに比べるとメインの人達との絡みは薄いのでカットしても影響は少ない
今作の伊坂さんっぽい言い回し
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「あの、こちらの方がどなたの娘さんかご存知の上で、そういう風に言ってらっしゃるんですか?」
「いえ、誰の娘かも知らずに怒っているんだとしたら、あたながちょっと心配になっちゃいまして。命知らずだな、と」
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世の中、相手の表面上の印象だけで強気に出る輩の何と多い事でしょう
面と向かってもそうだけど、ネットでも相手の素性を知らずに釈迦に説法食らわしてる哀れな人も屡々見かけますしね
基本的に、どんな人にも丁寧に接するにこしたことはない
Posted by ブクログ 2024年03月21日
読み始めてから気づいたけど再読でした…あるある…。でもほっこりと面白いお話なのでまた読めて良かった。6篇の物語に出てくる登場人物や出来事が時間を超えてちょっとずつリンクしてるタイプの物語です、好き。「こちらがどなたの娘さんかご存知で喋っていらっしゃるんですか?」、死ぬまでに一度言ってみたい言葉!
Posted by ブクログ 2024年03月11日
それぞれが別の物語のようで繋がりがだんだん明らかになっていく展開は、短編ならではの面白さを感じた。少しずつ読み進めていた所為で、繋がりに気付けていない部分があるように思うのが残念なので、再読したい。
リンク
匿名 2023年02月03日
この人はさっきのあの人か。そんな感じで読書があまり得意でない自分も最後まで楽しく読めた。映画化もされているらしいので見てみようかな。やっぱりやめておいた方がいいかな。そんなことを考えてしまうくらい好きな作品になりました。
相変わらずテンポが良く、登場人物の会話が面白くて、時間を忘れて読んでしまいました。
この作品は「恋愛の出会い」をテーマにした作品とのことですが、恋愛物といった感じではなく、伊坂幸太郎さんらしい面白さに溢れた小説になっています。
Posted by ブクログ 2024年04月14日
読み進めれば進めるほど面白くなっていった。描かれていなかった箇所も「こういうことがあったんだろうな」と想像して楽しめた。
ただ『女だからってなめてたら、怖い人の娘さんかもしれませんよ』みたいな脅しを延々と強調する話には辟易。女は男の付属品扱いで『大事にすべき』論は古すぎ。流石に繰り返し使われすぎてて...続きを読むうんざりした。
ラウンドガールの扱いも『は?』って感じだけど、でもあの男の子の登場に繋がるには必要だったんだろう。まあもっと流れは練ってほしいけど。一番熱くなった箇所ではあった。
あといじめっ子のその後をしっかり描いてくれたら満足なんだけどなー。齊藤さんの歌詞はいくつか気になったから検索して聴いてみたい。
Posted by ブクログ 2024年04月11日
人生の交差点で起こる、人と人とのちょっとした触れ合い、小さな奇跡を描いた六編。六編の登場人物は少しずつ(あるいは大きく)繋がっており、それが最終編で効いてくる。
特別な事件などは起こらず、それが少し退屈ではあるが、最後まで読んだ後は心に温かい余韻が残るだろう。
Posted by ブクログ 2024年04月07日
あとがきに記載されていますが、この作品の【アイネクライネ】は斉藤和義さんの“ベリーベリーストロング”の歌詞で、この曲をよく聴いていた私は曲と連動して作品を楽しむことができました。
連作短編集ですが、それぞれ細かく繋がりがあり、時系列が変わるので、間隔が空けずに読んだ方がわかりやすいと思いました。
伊...続きを読む坂さんの作品にしては物騒な人が出てこないし、恋愛小説というのも新鮮。
斉藤さんの曲と一緒に楽しむことをオススメします。
Posted by ブクログ 2024年04月01日
新装版の表紙がかわいかったので購入。
本作は斉藤和義さんの『ベリーベリーストロング アイネクライネ』という曲の原作であり、そのことを知っているかどうかで作品の面白さが変わるとおもうので、小説を読む前に曲を聴いておくといいかも。ちなみに自分はそういう背景を知らずに読んでしまった。
本作は連作短編も...続きを読むので、各話は独立しているものの全体の世界観としては繋がっている。そのため、あそこで出てきたキャラが意外なところで再登場して…みたいなところがあって面白い。
が、時系列があっちこっち移ったり、登場人物が多かったりして意外と読むのが疲れる。
伊坂幸太郎さんといえばミステリーというイメージが強く、本作は新鮮味があってよかったのだけど、やっぱり少し読みにくかったかなという印象。というわけで☆3つとした。
Posted by ブクログ 2024年03月29日
出会いをテーマに紡がれる短編小説、それぞれのストーリー
一人と一人の繋がりがまた他の一人へと繋がっていって、最後には大きな輪となる
伊坂幸太郎は人の出会いを描くのが上手だなと感嘆
Posted by ブクログ 2024年03月22日
伊坂幸太郎さんの本は、読みにくい(理解するのに追い付かないというか)印象があって避けていたけど、短編集なら読めそうかなとチャレンジ。
日常にひそむ、気づかないうちに見過ごしてしまいそうな偶然のキラキラをすくい取ったようなお話。
読み進めていくと「あれ、もしや?」となんとなく思い、「あ、これはここに...続きを読むつながってるのか」とすこしずつ見えてくる感じ。もうちょっとファンタジーっぽいとか、「え!まさかの?」みたいな驚きがあるとかだったら、もうすこしワクワクして読めたかも。
でも、予想よりもサラッと読めたので、また別の伊坂さんの作品を読んでみようかなと思わせてくれるきっかけになった。
Posted by ブクログ 2024年03月21日
モブはどこかの主人公、実際の生活でもそうなんだよねーと思った。
時間も行ったり来たりするので一気に読んだ方が分かりやすい。別の話に出てきた人が脇役で出てくるから、親しみやすさもあり友達の友達の話を聞いてるみたいだった。
のみのぴこが頭によぎった。
Posted by ブクログ 2024年03月21日
書店で目にとまって読んでみました。
短編小説なのですが、一つ一つのお話がちゃんと完結しているのに、読み進めていくうちに伏線回収と言いますか、繋がっているんです。。。✨
おお!っとなる部分がたくさんあり面白かったです。
Posted by ブクログ 2024年03月10日
短編集だけど長編 短編集みたいな長編?時系列が行ったり来たり登場人物入り乱れて頭がこんがらがりそーう!というかこんがらがってるー!
脇役にもその人を主人公にした物語があって、主人公も誰かの物語の脇役で。世界って広いようで狭くて、でもやっぱり広いなあとおもいました
散りばめられた点たちが軽快に複雑に...続きを読むどんどん繋がっていく伊坂らしさは短編になっても変わらず、むしろ短いからこそ際立って見えた 最初のふたつが特に好きでした☺︎
今から時系列と相関図整理します!映像版も近いうちに見たい
Posted by ブクログ 2024年03月09日
恋愛連作短編の作品。
登場人物がホントにみんな魅力的。
特に妻子が出ていった藤間さんが
自己投影できるキャラクターだった。
「ドクメンタ」、「ルックスライフ」が好きでした。
Posted by ブクログ 2024年03月07日
6つの短編小説は時代も登場人物もバラバラだけど、全部がどこかで繋がっていて面白かった。ある人にとっては無関係なただの背景だった人が、別の場面では主役だったり。多面体を見てるようで面白い小説でした。
Posted by ブクログ 2024年02月27日
それぞれの登場人物がどこかで繋がる短編集は、ひとつの世界に入り込みながらそれぞれの視点を楽しめるので、いつもお得な気持ちになります。
会話のテンポや言葉づかいが、私たちの実際の会話に用いられているような軽い表現なので、楽しくさくさくと、そして友人との会話のように親しみを持って感じられるのだと思いま...続きを読むす。
一気に読みました!