【感想・ネタバレ】アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考えるのレビュー

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Posted by ブクログ 2018年04月08日

SNSに登録した個人データや日々更新するつぶやきやいいね等、全てのデータはSNS会社によって収集されビックデータとして利用されている。
公開していない個人情報は、SNS会社も含めてプライバシー権によって保護されていると思っていたが、とんでもない勘違いであった。
また他人のデータからも友達情報やたまた...続きを読むま写ってしまった写真などによって、自分のデータが吸い上げられていく。
もはやインターネット上でプライバシーはないものと考えて行動する必要がある。
その際に重要なことは、個人情報を提供することと、それによって得られるメリットは比例するということだ(お勧め情報がより志向に合ったものになる等)。

・訳者あとがきより
本書の内容は工部構成になっている。まず前半では、今日われわれについてどのようなデータが収集・分析されくいるのか、つまり「ゾーシャルデータ」とは何か、データ会社はそれをどのように精活用しているかを解説する。それを理解することが、ビッグデータの時代を生きる者の必須能Yある「情報リテラシー」を身に着ける第一歩だと著者は説く。
データ会社が収集するソーシャルデータは、「クリック」「つながり」「コンテクスト(背景)」の三種類に大別され、それぞれがわれわれの人格を赤裸々に伝えている。
何気なく使っているネットサービスや身の回りのセンサーからどれほどの個人情報が明らかになっているかがわかったところで、後半はそうしたデータによってデータ会社だけではなく、われわれ自身が恩恵を享受するための条件を考察する。著者はそこでカギとなるのが「透明性」と「主体性」という二つの原則だと主張し、データ会社の透明性を高めるための権利、ユーザーの主体性を高めるための権利の実現を訴える。
たとえば金融機関には、フェイスブックなどから明らかになる交友関係を通じて、個人の信用度を推し量るうとする動きがある。
金融機関などデータ会社が、あなたについてどのようなデータを作成し、判断材料としているのか、そうしたデータの管理方法が適切であるかを確認できるようにするには、透明性を高める権利が必要だ。そうした知識に基づいて、特定の相手を友達リストから削除するなど、自らの意思に基づいてデータを管理するには、主体性を高めるための権利が必要だ。
二〇世紀のもっとも重要な資源が石油だとすれば、二十一世紀にそれに代わるのはデータであるという認識は広がっている。データの世界においては先行者に大きな優位性があり、すでに膨大なソーシャルデータを蓄積している大手企業の影響力は今後ますます高まる。
いまはデータを作成する個人と、データから製品やサービスを生み出す組織との関係がまさに決まろうとしている重大な時期にあたる、と著者は指摘する。そしてソーシャルデータにかかわりのない個人は一人もいないとして、透明性と主体性の高いデータ企業を積極的に選ぶなど「ソーシャルデー夕革命」への参画を促す。

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Posted by ブクログ 2018年01月12日

今やデータ会社にとって個人のプライバシーはないも同然。その上で彼らから引換に便益を引き出す為にはユーザーが透明性と主体性を引き出さねばならないことを解く。
やや冗長だが非常に面白く同意するところも多い。
ただ本書の意図を蔑ろにする邦題は残念。いい加減こういう手法は辞めにして欲しい。

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Posted by ブクログ 2018年10月05日

FACE BOOKの表示がアプリ側で調整されているとは知らなかった。どんなCMを見せるのか個人別に選択している位のことしかやってないと思っていただけに驚いた!
スマホを持っているだけで、かなりのデータが取られ、個人が特定され、勝手に使われているかもしれない。
著者の言う通り、それによるメリットも享受...続きを読むしている面もあるようだ。やはり、どんなデータがどう取られ、どう使われるのか認識して、コントロール出来るようにすべきであろう。本当に全てのデータの利用方法が把握できるのか、それを理解してどう対応すべきか判断できるのか、リテラシーを上げる事が必要だ。

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Posted by ブクログ 2017年12月17日

『われわれはいま、難しい判断にともなうトレードオフを定量化する能力、自らの価値観を明確に示す能力、結果を測定する能力を手に入れた。

そうなった以上、何が公正か、公正でないか、選択しなければならない。もはや無知を決め込むことはできない。また成り行き任せにする必要もない。

透明性と主体性の権利を行使...続きを読むしながら、この世のありとあらゆるデータを精製していくなかで、われわれの、われわれによるデータは、われわれのためのデータになる。』

面白い。身の回りに無数にあるセンサー情報の中で、情報に支配されるか、情報を支配するか、自分の生き方を問う作品。ただし、これまで支配されて生きてきた人々は、これからも情報に支配されて生きていくしかないんだろうなぁ〜、と思ってしまう作品かな。

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Posted by ブクログ 2019年11月17日

「なんとなく」予想できていた企業のデータ活用や仕組み、それが有効である根拠が羅列されている。あらためての事実整理・仕組み整理には有効だったが、ひとつひとつのトピックが冗長で興味が深くないと読むの大変。また2017年出版であるにも関わらず、少なからず古さを感じもっと最新の事例は?と頭の片隅に思い浮かべ...続きを読むながら読み進めていた

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