あらすじ
【俺がいて 真田がいて お互いが特別なら それはすごく嬉しいと思った。】
能代を意識してしまう真田、真田を見つめるあゆみ、能代に恋する誠人、そして能代は初めて付き合うということを経験する。誰もが誰かを純粋に好きなだけなのに、いつも何かが好きを阻む。17歳の心は、この空のようにめまぐるしく揺れ動く。この「好き」は特別なんだけど、「特別」じゃない。青春恋物語、最終巻です。
(C)2018 Okura・Coma Hashii
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Posted by ブクログ
ゲイとしてのぼくのアイデンティティに完璧に寄り添ってくれる作品。
自分が好きなのは男なのか女なのかで揺れ動く能代の気持ちも分かるし、ノンケと思われる能代のことを好きになったことで葛藤する真田の気持ちも分かる。他にも山本さんや森永くんといったサブキャラクターたちの心にも作者の愛情が込められているから、ぼくは登場人物みんなのことが大好きなんだよね。
イラストの可愛らしさもさることながら、何より心に突き刺さる名言が多い。短い文章の中にも練りに練られた感情表現の機微を感じられ、読んでて共感の嵐が吹き荒れたよ。
最終回を迎えたことははホントのホントに寂しかったけれど、こんなステキな形で完結してくれてうれしい。これからもずっと好きな作品であり続けると思えたから。