【感想・ネタバレ】頼山陽とその時代 上のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

☆4.5 頼山陽は精神病だった
 吉田松陰を知るにあたり、松蔭が影響を受けた頼山陽の伝記を読まうとおもった。

 精神病視点で頼山陽を捉へるこころみで、中村自身の鬱病的経験を踏まへてゐる。さう照し合はせてみると、かなり的を射てゐる。そして精神病にもとづく推測が剴切に思はれてくる。

 徳川期の遠い時代といふ印象の人物が、いつのまにかわれわれに卑近に迫ってくる感じだ。両親の厳しさと甘やかしは、いまと変らない。

 徳川期になかった概念(当時は狂人扱ひしたもの)を、近代の精神病として捉へることで、頼山陽の実像が理解できる。
 私としては、頼山陽は発達障害をかかへてゐたのではないかとおもった。

0
2024年01月14日

「ノンフィクション」ランキング