【感想・ネタバレ】教育幻想 ──クールティーチャー宣言のレビュー

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Posted by ブクログ

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ううむ。難しい内容ではなく、とても読みやすく、かつ具体的だった。大まかに要約すると、誰であっても、いけないことはいけない。それについて最近の教師はできていない。ということだった。ルールを甘んじているため、みたいな。確かに、児童生徒との軋轢を避け、ルールを恣意的に解釈する教師、ともだち先生もいる。しかし、それは保護者からのクレームを避けたい、何故なら、勤務時間内に全てを終えるためには、モンペのクレームなどもったいなさの代表だから、そのため、叱るのを、指導するのをやめるということも知っておいてほしい。教師という職が、ここまで落ちぶれてしまったことはとても残念だ。誰かが変えなければいけない。そのように考えるのではなく、自分で変えていきたい。

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2022年09月26日

Posted by ブクログ

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著者の作品「友だち幻想」に共感したため拝読。現代の教育の根底にある、人柄志向、心の教育を重視し、ともすれば教育は上から目線ではなく、子どもたちをの人格を尊重し、同じ立場で指導するという自由主義的風潮に疑問を呈し、かつての管理教育のような立場をとるわけではないが、起きた事柄についてしっかり指導する、教育は上の立場をしっかり保った上で行うという立場で論じている。
教育を社会学の観点からとらえ、論述も素人にも非常にわかりやすい、良書だと思う。

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2019年01月24日

Posted by ブクログ

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有無を言わさぬ関係のみが上下関係ではなく、上下関係は必要なものである。この認識に立って、親密性と信頼感に基づく上下関係へ転換する必要がある。
感情的で主観的な人柄志向だけでなく、事実に基づき客観的な事柄志向も必要であるが、学校現場では人柄志向に偏重している。
管理教育と自由主義教育の間をいくような教育論が必要とされる。
学校はルーティンの場であり、座学を含めた連続性に耐えうる身体性を保つ能力(欲望の統御の作法)を養う場である。
知識よりも体験重視の学習は、知識の軽視であり、学校の非日常感を強調し、教員の属人的なプロデュース能力に依存してしまう。
主体性の尊重と規制や制限はバランスをとるのが難しく、二者択一ではなく、これもまた間を取らなくてはならない。
生徒からの信頼を得るためには、ぶれずに「真善美」(本当・良いこと・心地よいと考えること)を伝える必要がある。

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2023年08月22日

Posted by ブクログ

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教育って、なんかみんな語るときにとかく極端になりがちですよね、もっとこう、バランスとって行きましょうよ、っていう本。
人とその人のやった事実ってのを分けて考えよう、ってのは教育に限らず日本人は苦手だと思うから、いい教訓にはなると思う。他にもいろいろヒントはあるので、子育てとか教育とかに関して考えるヒントが欲しい人は読んだらいいと思う。

ただし、この本は「バランスとりましょう」って言ってるだけで具体的な手法とか答えみたいなものは示していないので、そういうの期待して読むと拍子抜けするかも。

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2012年01月24日

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