【感想・ネタバレ】化けてます こだぬき、落語家修業中のレビュー

遠原嘉乃

とある四国の山の中、夜な夜ラジオの前に集まって落語を楽しく聞く狸たちの中に憤る子狸が１匹。落語では、狸は笑いものになるばかり。狸が活躍する落語を創ってやると旅立ったこだぬきは、ひょんなことから落語家・枝鶯の弟子になることに。枝鶯は孫娘の梓に新弟子を紹介するが、狸が弟子ということに梓は驚きを隠せずにいた。しかし、慣れない人間生活に戸惑いながらも、一心不乱に落語家になるために頑張る子狸に梓は心を打たれ――。

[ブクログ · ★★★★☆]

かっこいいたぬきの落語を作るため落語家に弟子入りしたこだぬきの奮闘もだけど、師匠の孫娘の成長記の色合いが強いかも。
人物出揃い気持ち整えて、さあこれからというところ。
続きが楽しみな作品でした。落語を知っていると、より面白いかも。

[ブクログ · ★★★☆☆]

人間が捨てて行ったゴミの、カセットとラジカセで
落語をしった狸が上京する。

人間社会の知識が、落語から得たものだけ、なので
最初の頃の会話が通訳がいるような状態。
見た目が大人状態なのも、アンバランスで
面白いものがあります。

狸の兄弟子になる存在とその妹弟子は
もしかしなくとも…？ｗ
悟りきった世代になっている師匠を除けると
孫の学校に行かねば、人がいない状況。
そのせいなのか、普通なのか、孫の悩みが浮き彫りに。
というか、主人公誰だっけ？　な後半。

幼いせいなのか、それだけを胸に降りてきたせいか
一直線な狸が微笑ましいです。