感情タグBEST3
Posted by ブクログ
もう中年なのに、日本に居ながらにしてちょっとしたカルチャーショックを受けた。
特に教育に携わる人や子育てに悩んでいる人には強くお薦め。
著者が13歳の時に書いた本らしく、とても驚いた。
払ってもいい金額:1,000円
貼った付箋の数:9
Posted by ブクログ
数年に一度、トライやる・ウイークで自閉症の子どもを受け入れることがある。
僕は機敏な動きができないため、ぶつかられるのを恐れ、遠巻きにその子の名を呼ぶ。
名を呼ばれても反応しなかったその子が、いきなり別のタイミングで僕に向かって駆けてきた。
ぶつかる!
と思った瞬間、その子は僕の正面で立ち止まり、ゆっくり左手を伸ばしてきた。
そして、僕の青い胸についていた3ミリの白い糸くずを細い指先でつまみ上げた。
この糸くずが気になって走ってきたのか。
僕はこの目の前の子と会話ができたらどんなにいいだろう、と思った。
その子は東田さんではないが、この本の紹介文に、
「会話のできない重度の自閉症」
とあるので、抱えている悩みも共通したところがかなりあると思う。
東田直樹さんご本人も、ご両親も、会話ができない障がいのなかで、
「言語を獲得する」
というのは並大抵の努力ではなかったように思う。
とてもいい本だと思う。
Posted by ブクログ
読みやすかった。タイトルに釣られて読んでみたが、自分には全くない視点で新鮮であった。またそれと同時に著者のお陰で自閉症の苦しさも知らないながらに感じたと思う。読んでみて、人間って苦しいなと感じれた。
Posted by ブクログ
不思議な行動をする理由や自閉症の人の気持ちなどが短く分かりやすくまとめてあったのでとても読みやすかったし、ためになりました。また、所々にイラストも書いてあったので少し疲れにくかったです。
Posted by ブクログ
この本に書かれていることが、すべての自閉症の方に共通するのかどうかはわかりませんが、著者は、心・体・思考・感覚がバラバラな状態で生きている、という印象を受けました。
その印象は、身近なところにいる、自閉症の子どもを見ても納得できます。
バラバラな状態については、著者本人も周りも、よい状態とは思っておらず、何とか統合を図りたいと思いつつも、一筋縄ではいかないのが、自閉症の方との関わり方の難しいところだと思いました。
が、自閉症の子どもと接するにあたり、参考になりました。
Posted by ブクログ
身体が勝手に動いてしまうこと。
活元運動を連想した。
人間の身体とか、宇宙とか、まだまだ、わからないことがたくさんあるのだと思う。
こうやって自閉症の方の感じ方を文章にして共有できるの、貴重でありがたいと思った。
人と人は分かり合えない。
という前提で生きていければ、もう少し楽なのかもしれない。
生きていくことは基本的に苦しいもの。
自然にかえれるなら、世界はどうなるかな。
Posted by ブクログ
自閉症の人との初めての出会いは小学校3年の時。
同じクラスのゆうちゃんって言う男の子だった。
今でも割と鮮明にその頃のことを覚えていて、
あの頃ゆうちゃんがとっていた行動が、
何十年も経ってやっと少し理解できた気がして、
何だか感慨深い。
人の気持ちを
その表情や行動から読み取るのは、
それが健常者であってもとても難しい。
自閉症である彼がこうして歩み寄って
自分の中のいろいろな気持ちを伝えてくれたのは
すごくありがたいことだと思う。
勇気をもらえる一冊。
Posted by ブクログ
自分のまわりに自閉症の人がいないので、いろいろな症状の説明が実感としてわからなかった。私が自閉症の人と知り合わない理由が、単に自閉症の方が少ないからという理由なら良いが、生活するところが分けられてしまっているなら、そういう社会は問題だと思った。