【感想・ネタバレ】若さま十兵衛 天下無双の居候 御前試合のレビュー

早見俊

―― 将軍の実弟・徳川忠長、駿府城にて御前試合を催す！かねてより知られていた現将軍・家光と大納言・忠長の確執。くだらぬ政争にはかかわりたくない柳生十兵衛であったが、腕に覚えのある剣士たちが集結すると聞けば、居てもたってもいられない。密命により、市井で浪人暮らしを送っているものの、みずからの闘争心がうずいてしまうのも、しかたがないことか……。そんな十兵衛が、いくつかの事件をとおして、運命に導かれるまま、試合参加者たちと出逢っていく。こうなれば、もはや致し方ない……。現役最強剣士とうたわれた柳生十兵衛が、御前試合に殴り込む！大好評のシリーズ第四弾。

[ブクログ · ★★★☆☆]

第四弾
奉公していた娘の腹を切り裂いて疑惑を逸らす人でなし、鞍馬流に根差す公家、武蔵の策略に破れた吉岡清十郎、極めつけは駿河大納言の御前試合に事付けて犯罪者の逃亡補助と家光と忠長の対立の影に

[ブクログ · ★★★☆☆]

早見俊氏の若さま十兵衛シリーズ№４「天下無双の居候・御前試合」（２０１６．５）、そこそこ面白いです(^-^)現役最強剣士とうたわれた柳生十兵衛は市井で浪人暮らし、江戸日本橋の湯屋・富士見の二階に居候です。脇役に魚売りの助蔵と富士見湯の娘の巴。特に天真爛漫な巴の登場が物語に華と笑いを与えています！将軍徳川家光がお忍びで十兵衛を訪ね、二人で剣の鍛錬をしてるとき、巴が「ダメダメ、剣はね、力んじゃダメ」と将軍に剣の指導をするところが面白かったです。「手を見せてごらん」と言って、「素振り千回、血豆ができるまで」とｗ