【感想・ネタバレ】りっぴさんと過ごした4012日 グループホームにやってきたあるセラピー犬との交流の物語のレビュー

あらすじ

ラブラドールレトリバーのセラピー犬・りっぴさんがグループホームにやってきてから天国へ旅立つまでの4012日間を描いた物語。入居者にやさしく寄り添い、その心を癒やしたり、ときにはお茶目な一面を見せて場を和ませたりと、りっぴさんの“働き”は、入居者はもちろん、スタッフたちの心も動かしていく。年をとり、体が自由に動かなくなってからも、入居者やスタッフのために懸命に働こうとするりっぴさん。最後まで命を燃やし続けたりっぴさんは、その一生を通じてどんなメッセージを伝えたかったのか。涙溢れる感動の実話。歩んできた人生も、価値観もまったく違う、決して交わることのなかった人々。一匹の犬との触れ合いの中で、互いに認め合い、それぞれの人生と向きあっていく。セラピー犬、りっぴさんが一生をかけて伝えたかったメッセージの意味を知ったとき、誰もがきっとやさしくなれる―。人と犬の切なくも温かい、涙溢れる感動の実話

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Posted by ブクログ

認知症グループホームを立ち上げた著者の実録。
アニマルセラピーを起用しようと候補犬を探し、ラブラドールのりっぴさんとの出会いから4012日間の充実の日々、お別れまでが描かれている。

りっぴさんのお茶目で優しい性格や、認知症グループホームでの体験・活躍の姿などが、著者の視点とりっぴさんの目線とで語られて、温かい気持ちに包まれた。

りっぴさんのホームでの存在感のすごさに、犬の持つ不思議な力を、またしても確信した。
固くなな入居者がりっぴさんによって変わっていく様子や、スタッフや周りの人間の気持や行動を良い方向に変えていく力。他、最期が近づくご老人を解る力、りっぴさんを触ることで頭痛がやわらぐという癒し力、人事採用時には、向いている人を見抜く力を発揮したエピソードなどなど。
人には犬が必要だと、心から思う実話に出合えた。
アニマル(ドッグ)セラピーが、もっともっと広まることを願いたい。

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2017年07月05日

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