あらすじ
社会学を学ぶ意味とは何だろうか? たとえば、社会の変化が私たちの日常にどう影響するか、あるいは、日々遭遇する困難を根本的に解決するにはどうすればよいか。それを適切に考えるためには、日常を社会や歴史と関連づけて捉える知性が欠かせない。社会学的想像力と呼ばれるこの知性こそ、社会学の最大の効用である。だが、当の社会学者も理論や調査に夢中になるあまり、そのことを忘れつつある──こうした現状を鋭く批判し、社会学的想像力を鍛える学としての意義を高らかに謳いあげる重要古典。今日でも全米の大学で最も多く用いられている社会学文献である本書を、みずみずしい新訳で送る。
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Posted by ブクログ
大学の頃から読まねばと思っていたものをやっと読みました。でも色々実践を経たいまだから汲み取れるものが多かった気もする。
当時の社会科学(者)への批判、ミルズの社会科学への期待や思い、研究への向き合い方やスタイルなどが述べられており、基本的に社会科学に携わる人に向けて書かれたものではあるのですが、純粋なアカデミアではなくとも社会科学の知見への参照が当たり前になっていたり隣接した分野も増えている昨今はミルズの言っていることや懸念していることの影響する範囲はむしろ増えているように思う。
私は社会的インパクト評価に携わるものは社会学的想像力をもっと養わねばならないとこの本を読んで強く感じた。とある事柄や一連の活動から価値を引き出し評価する行為は、歴史的な構造の中に埋め込まれたものであること、そしてその価値判断は政治的な意味を持つものであることの認識を持った上で行われなければならない。
「人々が関心を持つことと、人々のためになることの違い」を認識し、どちらかだけを重要と偏るのではなく、バランスしていくことが社会科学に端っこの方で関わるものとして大切なのだと想いを新たにさせられた感じ。
Posted by ブクログ
社会学を学ぶ姿勢を知るための一冊である。
ほぼほぼ当時の社会学者を批判する内容だった。
最後にある、公的問題と私的問題に取り組み、それらを社会科学の問題として定式化することである。と提案がある様にマクロとミクロの視点を持ちながら考え続ける必要があるのだろう。
これは現代でも全くもって当てはまるのではないだろうか
Posted by ブクログ
個人の経験と社会の文脈を結びつける力。例)個人の自殺と社会のリストラ増傾向。文脈だいじ。空間軸(周囲の環境)、時間軸(世代、cf. APC効果)▼パーソンズけしからん。歴史や文脈、観察なしに社会を抽象化できない。文脈を無視して、全体に還元しすぎ▼ラザースフェルドけしからん。社会的な文脈を無視し、個人レベルで人間の行動を説明しがち。社会学はディシプリンであって、方法上の道具ではない。文脈を無視して、個に還元しすぎ▼学者の書く文章には容易に理解できないものがあるが、それは内容の複雑さ・思想の深遠さとは全く関係がない(文章は難解だが内容は薄っぺらいものがある)。読み易いから皮相的ということもない。p.363 ライト・ミルズMills『社会学的想像力』1959