あらすじ
ヒップホップは音楽だ。でも考え方でもある。その考え方は、この人生をどうにか面白く生き抜くために、すげー必要だ。この国では、これまで、ヒップホップは茶化されたり、恐れられたりもしてきた。なんなら、遠巻きから面白半分に眺められてきた。でも、チャラい人のものでも、恐い人のものでも、貧乏な人のものでもない。決して特別なものではない。父親が公務員で、日本中によくあるような郊外に住み、地元の中堅私大に通った普通の俺にだって、というか、日本にローカライズされたヒップホップの思想は、俺が体現している…! と、ヒップホップ夜間中学、永遠の在校生サイプレス上野が綴る、ヒップホップの「学び」がつまった半生記!
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Posted by ブクログ
面白かった。インタレスティングかつファニー。ヒップホップシーンや彼らのいうストリートとは無縁の世界で生きているので、少しでもそういう空気に触れることができて、勉強になった。自分が好きな世界というのは、背景にこういう空間的・時間的な広がりがあるんだなーと。それを知ることもまた、著者のいうナレッジということだと思う。その点でインタレスティング。
そして、個々のエピソードのファニーさは、読みながら1人で笑って妻に話して妻と2人で笑う、というような、底抜けの明るい狂気じみた感じ。テンガロンハットのチーフとかアメリカのホラー映画に出てくるサイコパスみたいだし、こいつら何なの、全員さいこぱすなの!?って感じでぶっ飛んでいる。