あらすじ
ウルトラライトハイキングの思想と実践を、ポップなイラストともに解説したULH入門書、待望の文庫化!
ウルトラライトハイキングの「軽さ」にしか目を向けないのはもったいない。
むしろ、その向こう側にある「シンプルさ」や「自然との関係」にこそ、ウルトラライトハイキングの核心があるのです。
ハイカーはもちろん、自然に興味をもつ多くの方に、こんなハイキングスタイルがあることを知ってもらえたらと思います。
そしてこの本が、そんな人々に少しでも役立てば、これに勝る喜びはありません。
※本邦初のウルトラライトハイキング解説本『ウルトラライトハイキング(2011年2月12日刊行)』を文庫化。
アメリカの3000kmを超える長大なトレイルを数ヶ月かけて歩き通す、スルーハイカー。 彼らは独自の理念で既成の商品にはない軽くシンプルな道具を自作し、 歩き通すためのノウハウを確立してきました。 本書ではアメリカ生まれのウルトラライトハイキングを解説するとともに、日本での実践方法を紹介しています。
※著者より「ウルトラライトハイキングの「軽さ」にしか目を向けないのはもったいない。むしろ、その向こう側にある「シンプルさ」や「自然との関係」にこそ、ウルトラライトハイキングの核心があるのです。ハイカーはもちろん、自然に興味をもつ多くの方に、こんなハイキングスタイルがあることを知ってもらえたらと思います。そしてこの本が、そんな人々に少しでも役立てば、これに勝る喜びはありません」
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Posted by ブクログ
読むキッカケ不明『ウルトラライトハイキング Hike light, Go simple. 』(土屋智哉)。
多分だけど、「トレラン的な事って読んだ事なかったよなー。読んでみよっ」的な感じかもしれない。
でも実際読んでみればロングトレイルと、トレイルでの道具と工夫の仕方についての話だった。
本書で「ウルトラライトハイキングとトレイルランニングとでは「軽さ」に対するアプローチや出発点がやや異なる」と書いてありました。お恥ずかしい。
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※ ウルトラライトハイキングとトレランのベースにあるもの
(ウ)「少ない負担で」「長い距離と時間を」「歩き続ける」を目的とした軽量化。
(ト)「走るため」「急ぐため」を目的とした軽量化。
……とのこと。
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ロングトレイル界におけるスーパーおばあちゃん★ エマ=ゲイトウッドの話まで読んでいたら唐突に『わたしに会うまでの1600㎞』( ジャン=マルク・ヴァレ シェリル・ストレイド)を思い出して、
「あぁいう感じかッッ」と一気にイメージ湧いた。
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※ちなみにエマおばあちゃんは67歳でロングトレイルstart。3500㎞におよぶアパランチ・トレイル(雨が多く湿潤なアメリカ東海岸。日本の気候に似ている)を3回踏破した人らしいです。
後で「日本は東西南北に約3000kmずつ長い」という話をネットで読んだ時はめまいがした。
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その他、ウルトラライトハイキングに関する歴史や道具の話になっていくのですが、
登山をやっているからこそ「これなんかわかる」っていう事があったし、「えっ、これって実はこういう事だったの」っていう驚きあって楽しかったです。
それと、
【なぜ道具が道具たりうるのかの理由を考えつつ使う事の大切さ】がわかる例が超豊富だと思いました。
「別にこの道具のここの機能は絶対に●●として使わないとダメってわけじゃないし、工夫できるよね」っていう事や、
「道具を使っていて起こる現象を理解しつつ使わないと不便に感じたり、場合によっちゃ生命の危機に陥ったりするよね」っていう事だったり。(レインウェアなんてまさにソレ)
『女人禁制の人類学』(鈴木正崇)で「●●は何で□□であるのか」と根っこを見る事の大切さを読んだ事を思い出したのはいいけど、
まだまだ知識のアウトプットには至っていなくて頭かいた。
実践って難しい。
Posted by ブクログ
自分の今後のハイキングの指針になるバイブル。これまで北アルプスや北海道を20kg近い荷物で縦走していたが、トレランなどを始める中でより長く軽やかにを意識する中でULに関心を持ち、本書を購入。本書は他の方の言うような思想の本というわけでは必ずしもないと思う。なぜ現代の道具がこうあるか、ULのアプローチはそうするか、機能や歴史に立ち返り1つ1つ書かれており、トラディショナルな登山が好みの自分にはハッとさせられる記述も多かった。今夏のトレッキングは本書を参考に色々と試してみたいと思う
Posted by ブクログ
私のバイブルのひとつ。
ハイク時に荷物をいかに軽くするかとういうウルトラライトハイキングの歴史、理論、具体例等がイラストを交えて書いてあってとても分かりやすい。
アメリカのトリプルクライン(3大トレイル)をこの本で知り、憧れている。