あらすじ
電子機器商社「アドバンス」は木田が社長を引き受けてから急速に業績を伸ばしていた。そこへ、巨大総合商社と銀行が乗っ取りを仕掛けてくる。木田を慕う幹部社員たちは何とか会社を守ろうとするのだが…。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ホリエモンがニッポン放送株を買占め、フジテレビに役員を送り込んでいたら、
この小説と同じようなことが起こったのでしょうか。
結局彼はフジテレビがほしかったのだから、起こり得たでしょうね。
まさか結末がお粗末なものになる(2008年10月現在、証券取引法違反の疑いで係争中、ライブドア社長は解任されている)
とはこのころは思いもよらなかったでしょうが。
ライブドアの場合は小さい会社が大会社を食うという
ニッポン放送・フジテレビのねじれ現象と時間外株取引の法の隙間をうまく利用した知能犯で、
小説の場合とはちと異なるけれど、大が小を食うなんてことは充分ありえることなんでしょうね。
小説としてはとてもおもしろくて、ひきこまれて読んでいたけれど、最後がいけない。
解任目前でせっぱつまった社長はどうしたと思いますか?
なんと、義父である大会社の社長のところへ金の無心にいったのです。
そんな落ちがあるんだったらなにもぐずぐず迷わず、最初っから義父に相談にいってればよかったのにね。