【感想・ネタバレ】ただならぬぽのレビュー

あらすじ

◆第一句集
なにもない雪のみなみへつれてゆく

あらゆる人のはじまりであることの困難さの代わりに。

◆自選十句
息のある方へうごいている流氷
昏睡のあおき正午や雲雀降る
蜂が眼を集めて空へ供養の日
視野に白鷺くちびるがふとあまい
紙で創る世界海月の王も紙
西日暮里から稲妻見えている健康
七夕や卵の知られざるつづき
晴れやみごとな狐にふれてきし祝日
二十日鼠のまなざしを継ぎ億の雪
真贋や鶴にしずかな日のひかり

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匿名

購入済み

独創性とは何か問いかける句集

極めて句風が整然として、どこか、AI俳句がゆく所までゆけば此等の様なものが詠めるだろうなと思わせる。しかしその中にも人間味を感じさせるオリジナリティーが併存する。読者に想像の世界で迷っている様な人々を想定しているのか、妄想ぎりぎりの線で作が成立しており、その陰にファンタジー過ぎて脱落した句も数ありそうだ。きっと作者は自選が得意だろう。

#深い #カッコいい #共感する

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2025年03月24日

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